スパルタ・プラハのアカデミーを駆け上がり、トップチームで確固たる地位を築きつつある若干18歳FWアダム・フロジェク。今夏にはチェコ代表の一員としてEURO2020に参戦し、途中出場ながらもグループステージとベスト8進出を決めたオランダ戦に出場している。
昨シーズンはリーグ戦19試合15ゴール8アシストと驚異的な数字を残し、フル代表にも選出。188cmと高身長に似合わない柔軟な動きと巧みなボール扱い、得点への嗅覚を兼ね備える次世代を背負って立つストライカーのひとりとして、ヨーロッパ中の注目を集める。
シーズン途中にもリバプールが同選手の獲得を狙っていると報じられていたが、フロントスリーの世代交代を担う未来のフォワードへの関心を失っていない。『Football Insider』によると、UEFAチャンピオンズリーグ予選2回戦1stレグに90分間出場したチェコ代表FW獲得に向けて、正式オファーを準備している。
ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの後釜になり得るだけのポテンシャルを持つ同ストライカーは、クラブにとっては興味深いオプションだ。他にも様々な前線の選手たちへの関心が伝えれるだけで、進展がない移籍交渉は前進するのだろうか。
一方で、クラブ首脳陣は補強よりも売却を優先的に実施したい思惑が報じられている。先日にはマルコ・グルイッチやタイウォ・アウォニイの売却が決定し、ハリー・ウィルソンやシェルダン・シャキリ、ディボク・オリギ、ロリス・カリウスらが後を続くと予想される。
選手によっては移籍先探しが行き詰まっているが、少しでも売却益を確保し獲得資金へと回したい。EURO2020も終わり、バカンス期間も続々と終了しているだけに、余剰人員の放出が加速する可能性は大いにある。
売却が順調に進めば、アダム・フロジェクのような期待の若手フォワード獲得も現実味を帯びてくる。チェコ代表FWは、今夏に新天地を求めて旅立つのか…?