アーセナルからリヴァプールに移ったのが、2017年の夏。加入初年度こそ、マンチェスター・シティ相手に見事なミドルシュートを決めるなど希望していた中盤での起用に応え、フロントスリーを司る攻撃的ミッドフィルダーとして輝いていた。
しかし、前十字靭帯断裂の大怪我により、翌シーズンのほとんどを棒に振る。その後も何度か負傷離脱を繰り返しており、加入直後のインパクトを残せていない。パフォーマンスレベルも全盛期まで戻っておらず、チアゴ・アルカンタラらの加入によって序列がどんどんと落ちている。
ウインガーと中盤でプレー可能なイングランド代表は、ナビ・ケイタらとともに今夏の放出候補に挙げられるほど。プレシーズンではロベルト・フィルミーノの役割を試されているが、結果は出ていないと言わざるを得ない。
リヴァプールでは104試合14ゴール11アシストを記録しながらも燻っている同選手に対して、同じくプレミアリーグに在籍するウェストハム・ユナイテッドが触手を伸ばしていると、『The Express』が報じている。
昨季マンチェスター・ユナイテッドからローン加入していたジェシー・リンガードが大爆発し、今夏での獲得を希望していたウェストハム。しかし、レンタルでの活躍により、スールシャール監督の構想入りを果たした模様で、移籍交渉は進んでいない。
そんな中で、リヴァプールも獲得を狙うと言われているウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFWマテウス・ペレイラに熱視線を注いでおり、獲得を急いでいる。所属するWBAはプレミアリーグから降格しており、選手本人も移籍を望んでいるようだ。
昨シーズンにプレミアリーグで大ブレークしたブラジル人ウインガーを逃した場合の候補として、ウェストハムの獲得リストにオックスレイド=チェンバレンの名前が記載されている。完全移籍ではなく、ローンでの移籍が現実的だとも報じられている。
選手にとって、試合出場を確保できる移籍は好ましい。27歳とキャリアの絶頂期を迎えているだけに、ベンチを温め続ける年齢ではない。ただし、給与額が問題になる可能性が高く、ロンドン拠点のクラブがうまく交渉できるかが課題となるだろう。
いずれにせよ、マテウス・ペレイラの去就に注目が集まる。いまのクラブに留まるか、新天地へと旅立つか…再起を図るムードメーカーは、怪我の影響から完全復活し、2017/18シーズンのような活躍を見せることができるか…?