ジョルジニオ・ワイナルドゥムが退団したリバプールは、この夏の間ずっと後釜となれる選手探しに躍起だった。イヴ・ビスマ(ブライトン)やレナト・サンチェス(リール)、ユーリ・ティーレマンス(レスター・シティ)と多種多様な選手の名前が世間を騒がせた。
中でも目玉移籍級の扱いで報道されたのが、アトレティコ・マドリードMFサウール・ニゲス。ディエゴ・シメオネ監督のパッションを継ぐミッドフィルダーで、豊富な運動量で激しいプレーも厭わない。スペイン人らしくテクニックにも恵まれ、オランダ代表MFの後任には最適な人材に思われた。
継続的に報道は出回っていたが、移籍に進展は見られず。エドゥアルド・カマヴィンガ(レンヌ)とともに、マンチェスター・ユナイテッドもスペイン代表MFの動向を追っており、プレミアリーグのライバル同士が獲得を巡り争奪戦を繰り広げている、と噂されていた。
資金不足からリバプールは徐々に関心を弱め、若手FWハーヴェイ・エリオットを中盤にコンバートし対応。慣れないポジションでも首脳陣を満足させるプレーを連発する元フラムFWに加え、同じく若手MFカーティス・ジョーンズへ信頼を寄せている。
今夏の移籍市場で退団が容認されているアトレティコ・マドリードMFだが、ここに来て新展開を迎えている。ベルギー代表FWロメル・ルカクに大金を使ったチェルシーが、さらなる補強を目指して、買取オプション付きのローン移籍をオファーしていると、『Sky Sports』が伝えている。
トーマス・トゥヘル監督は現有戦力に満足しているが、若手MFビリー・ギルモアを1年間のレンタルで放出しており、戦力に厚みを持たせるために新たなミッドフィルダー獲得する可能性があるようだ。
サウール・ニゲスは17歳でトップチームデビューを飾ると、中心選手として300試合以上に出場。43ゴール20アシストの数字を超える貢献でチームの躍進を支え続けた。スペイン代表としても19試合に出場しているが、EURO2020の選考からは漏れてしまった。
今シーズンも開幕戦から2試合連続で出番を得ている26歳ミッドフィルダーは、イングランドで新たな生活をスタートさせるのか…?