オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムがパリ・サンジェルマンへ移籍。ヘンダーソンやミルナーに負傷が多くなりつつ、ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらも近年は度重なる怪我で離脱することも多く、フル出場したミッドフィルダーの代役を獲得すると見られていた。
イヴ・ビスマ(ブライトン)やレナト・サンチェス(リール)、ユーリ・ティーレマンス(レスター・シティ)らに加えて、移籍最終日にチェルシーへ電撃移籍した元アトレティコ・マドリードMFサウール・ニゲスと候補者の名前が連日報道されていた。
しかし、リバプールは中盤にコンバートしたハーヴェイ・エリオットや若手MFカーティス・ジョーンズらの成長に満足しており、誰もチームに加えることはなかった。大型補強を実施する他のクラブとの見劣りは激しく、オーナー陣を批判する声まで挙がるほど。
『Mirror』によると、リバプールは候補者のひとりの獲得を諦めておらず、今年冬の移籍市場でアンフィールドに迎える準備を進めている。その名前はブライトン所属マリ代表MFイヴ・ビスマ。今季も3試合しか終えていないが、印象的なパフォーマンスでチームを牽引している。
細いが当たり負けしない柔らかいフィジカルを備え、アンカーとしてディフェンス陣の前で相手の攻撃を食い止める。攻撃も魅力的で、しなやかなボール運びから前線に効果的なパスを供給しつつ、自らも前線に上がり得点シーンにも絡む。
オランダ代表MFの退団で枚数が減った守備的MFをカバーできるだけでなく、インサイドミッドフィルダーでも”ボックス・トゥ・ボックス”ワイナルドゥムの真骨頂とも言える無尽蔵の運動量を武器に毎試合幅広いエリアをカバーしていたプレーをそのまま引き継げる。
複数クラブが関心を寄せていた同選手には、正式なオファーは届かなかった。今夏でのオファーを見送ったリバプールだが、継続的に選手の動向には注目しており、今後もマリ代表MFの成長から目を離さないつもりだ。
ブライトンでは99試合に出場しており、プレミアリーグも今シーズンで3季目。イングランドサッカーにも慣れ親しんだ元リールMFは、来年、早ければ今年の冬にもシーガルズを後にするのだろうか…?