リバプールでの最多得点記録を保持するイアン・ラッシュ。1980年から1996年までリバプールで活躍したストライカーは660試合に出場すると、346ゴールと途方もない数字を残し、クラブに数々のタイトルをもたらした。
ウェールズ代表としても73試合28ゴールを決めており、まさに80年代を代表するストライカー。そんなレジェンドの甥っ子であるDFオーウェン・ベックが、同クラブのアカデミーで目覚ましい成長を遂げている。
オーストリアでのプレシーズンでも目を見張るプレーぶりを継続し、親善試合でも素晴らしい攻め上がりからチャンスを作るなど左サイドの上下動を繰り返した。一気に評価を高めた左サイドバックは、ウェールズU-21代表に選出されており、叔父イアン・ラッシュの功績について高らかに語っている。
「彼は自分の力でやり遂げており、何を言うべきか理解している。彼の助言はキャリアを歩む上で、確実に助けになっている。」
「ストライカーとフルバックでポジションは異なるけど、アドバイスは精神的なものが多い。」
「努力すること、そして決して諦めないことは散々言われてきた。毎日、最高の選手たちとのトレーニングに集中しなければならないとね。」
今年7月には長期契約に合意し、リバプールで将来を誓った若きサイドバック。キャンプでのフィルジル・ファンダイクやアンディ・ロバートソンらとトーレニングは貴重な経験となり、大きな糧になっているようだ。
「多くのプレー時間を得ることができ、満足したし、誇りに思う瞬間だった。」
「アンフィールドでの試合にはファンが戻ってきた。彼らの前でのプレーは素晴らしい経験だったよ。」
「そのうちの1試合は僕の誕生日でもあったけど、監督は試合後までそれを知らなかったと思う。」
「フィルジル・ファンダイクのような選手と一緒にプレーし、アンディ・ロバートソンやコスタス・ツィミカスとの練習は楽しかった。」
「彼らはワールドクラスのフルバックで、少しでも身習えれば、より良い選手になれるはずさ。」
「現代版フルバックには守備だけでなく、頻繁な前線への駆け上がりが必要とされ、多くを求められている。」
今季もU-23カテゴリーでの活躍が期待されるDFオーウェン・ベックだが、下位リーグに属するチームとの対戦があれば、カップ戦でファーストチームでの出場機会を得る可能性もあり得る。
叔父からのアドバイスを胸に、世界最高峰のサイドバックとのトレーニングや試合出場を経て、ひと回り大きく成長したウェールズU-21代表DFが、近い将来にアンフィールドで旋風を巻き起こすかもしれない…