カーティス・ジョーンズやネコ・ウィリアムズら下部組織からの叩き上げが台頭するリバプールだが、近年は若き有望株への投資を推し進めている。セップ・ファン・デン・ベルフやハーヴェイ・エリオット、マテウス・ムジアロウスキー、カイデ・ゴードン、ボビー・クラークと名前をあげればきりがない。
トップチームで活躍する者、ローン先で躍動する者、U-23やU-18で成長を続ける者とレベル感にはバラツキがあるものの、数年〜5年後の主力を早めに獲得する補強戦略は優れた若手が湯水の如く現れていたアーセナルを思い出させる。
『Daily Record』によれば、フリートウッドタウンDFジェームズ・ヒルへの関心を強めており、具体的に動き始めている。同じくプレミアリーグからはマンチェスター・ユナイテッドに加えて、スコットランドからレンジャーズが興味を抱いており、クラブのオーナー曰く3チームからオファーを受け取っているようだ。
「ジェームズに対して、プレミアリーグの2チームとスコティッシュ・プレミアシップから獲得オファーがあった。」
「クラブの名前は明かしたくないが、オファー額は満足できるものではなかった。」
19歳のセンターバックは、昨シーズン28試合に出場。先日にはイングランドU-20代表デビューを飾っている逸材のパフォーマンスが、リバプールやマンチェスター・ユナイテッドのスカウト陣の視線を釘付けにした。
現行契約が来年6月までとなっており、フリー移籍を避けるための時間は差し迫っている。クラブは将来有望な選手を無料で手放したくなく、次の移籍市場での放出の可能性が高まっている。ビッグクラブにとって移籍金は問題にならず、フリートウッドタウンが首を縦に振る瞬間を待っている。
リバプールは今夏RBライプツィヒからフランスU-21代表DFイブラヒマ・コナテを獲得し、昨季とは対照的に充実なディフェンス陣を形成。ナット・フィリップスも第5番手として控えており、将来に向けた投資であることは明白だ。
過去にはバーンリーやエバートン、サウサンプトンらも触手を伸ばしていた期待のセンターバックは、プレミアリーグへとステップアップを果たす未来が待ち受けているのだろうか…?