リーズ・ユナイテッド相手に3得点で快勝したリバプール。モハメド・サラーやサディオ・マネがゴールを挙げる一方で、ファビーニョもひさしぶりの得点を記録。運動量豊富なビエルサ監督のチームの怒涛の攻撃にも落ち着いて対応し、クリーンシートも達成した。
ここまで4試合を終えたリバプールにおいて、右サイドバックを務めるトレント・アレクサンダー=アーノルドのパフォーマンスは際立っている。課題となっていたディフェンス力も向上し、フィジカル面も改善。その中でも代名詞のパス技術は今シーズンも健在だ。
中盤に入り込んでのプレーも増えてきている同選手だが、第2節バーンリー戦で見せたサディオ・マネへのアシストはこれまでのイメージを刷新するものだった。今季の活躍ぶりには元マンチェスター・ユナイテッドDFガリー・ネビルも驚嘆しており、歴史的にも、また現役最高のパサーと比較して、イングランド代表DFを絶賛している。
「彼は今まで見た中で最高の右サイドバックにおけるパサーだね。」
「彼は右サイドバックのデビッド・ベッカムやケビン・デ・ブルイネだ。リーズ戦での出来は最高で、息を呑むほど素晴らしかった。」
クラブでは不動の右サイドバックだが、代表ではポジション争いに巻き込まれている。リバプールでのパフォーマンスほど代表では輝けておらず、カイル・ウォーカーやキーラン・トリッピアーらにポジションを譲っている状態が続けている。
先日のアンドラ戦では初めてミッドフィルダーとして起用され、慣れないポジションで戸惑っている印象が伝わるほど機能していたとは言い難い。イングランド代表の先輩でもあるガリー・ネビルはこのことについても言及し、あの試合に限った起用だろうと予測している。
「中盤での起用はうまくいかなかったと思う。」
「サウスゲート監督は、アンドラ戦で選手を総入れ替えした関係で10選手を用意しなければならず、リース・ジェームズが右サイドバックに、彼が中盤に入った。ただし、あれは一時的なものだろう。」
年々力強さが増し続けるアカデミー育ちのディフェンダー。すでにレジェンド級の働きを見せているが、今後はチームを引っ張り勝利へと導く活躍が求められる…