レスター・シティの中盤を担うベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスは、いまやプレミアリーグを代表するミッドフィルダーのひとりに数えられており、タレントが豊富な代表チームでもスタメンの座をキープしている。
半年間のローン移籍を挟み、2019年夏にASモナコから移籍。プレミアリーグ初挑戦ながらも、すぐさま適応すると、攻守両面で貢献度の高いパフォーマンスを継続。昨季はFAカップ決勝戦で豪快なミドルシュートで決勝点をマークし、FAカップ初制覇をチームにもたらした。
ジョルジニオ・ワイナルドゥム退団により、中盤の枚数および経験を失ったリバプールはレスター・シティMFに熱心戦を送っていた。高額な移籍金がネックになったのか、ユーロ2020前に報道が過熱したものの、その後は鎮静。今夏での移籍はなくなった。
マンチェスター・ユナイテッドからの関心も伝えられる一方で、所属クラブは新契約締結を強く望んでいる。契約満了まで2年を切ったタイミングで、同選手の去就は注目の的だ。『Sky Sports』とのインタビューに応えたティーレマンスは、自身の将来については明言を避けている。
「とくにアップデートはないけど、すべてに対してオープンだよ。移籍市場は閉まったばかり。だけど、できる限り多くの選択肢を残しておきたい。」
「ここにいる限り、クラブのためにすべてを捧げるよ。これまで全力を尽くしてきたし、さらに上を目指したい。契約を巡る状況はサッカー界では常に起こっていることだね。」
「話し合いは進んでいる。契約にサインするとも、サインしないとも言わない。どうなるか様子を見てみよう。」
レスターとの交渉は進んでいるようだが、新たなクラブでのチャレンジにも前向きな発言を残しており、いかようにも去就が進展しそうだ。まだまだ悩んでいる状況に映り、自分の中でも今後のキャリアと真剣に向き合っている。
まだ24歳と将来性にも富み、移籍金は高額になる見込み。マネーゲームとなれば、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、マンチェスター・シティ、レアル・マドリードらに軍配が上がるものの、アンフィールドでベルギー代表が躍動する可能性はあるのだろうか…?