一昨シーズン前にプレミアリーグから降格してしまい、DFジャマール・ルイスら主力を何人か放出してしまった一方、MFトッド・カントウェルやMFエミリアーノ・ブエンディアら若き才能をチームの留めることに成功。
昨季はチャンピオンシップで強さを見せ、1年でのプレミアリーグ復帰を成し遂げる。トルコ代表DFオザン・カバクやチェルシーからのローンでMFビリー・ギルモアを獲得するなど的確な補強を行ったように思えたが、開幕戦から強豪との連戦と日程的な苦悩はあるが、4連敗と散々な結果で最下位に沈んでいる。
そんな中でクラブに忠誠を誓い、昨シーズン終了後にはビッグクラブが獲得に乗り出したが残留し、最速でのトップリーグ復帰に大きく貢献したのが、イングランドU-21代表DFマックス・アーロンズだ。
両サイドバックでのプレーが可能で、無尽蔵なスタミナでアップダウンを繰り返す。小柄ながらもガッツと粘り強さで相手の攻撃を食い止めるとすぐに前線へ駆け上がり、質の高いクロスを供給し続ける。
近くイングランドを代表するサイドバックに成長する可能性を秘める同選手は、『Vibe With Five』とのインタビューにおいて、これまで実際に対峙した選手の中で最も苦労した選手を答え、リヴァプールFWサディオ・マネの名前を挙げている。
「僕にとってはサディオ・マネだった。彼はボールを持って突っ込んでくるだけのウインガーじゃないからね。」
「もちろん、ワールドクラスの選手だからとも言えるけど、彼はサイドバックとセンターハーフの間に走り込み、常にクロスに合わせようと狙っている。フルバックとしては守るのが非常に難しい。」
「自分に向かって、ドリブルで突っ込んでくるウインガーの方が守りやすいから、好ましいね。」
プレミアリーグ・ゴールデンブートにも輝いた経歴を持つセネガル代表FWとの対戦を振り返り、典型的なウインガーとは異なるタイプのプレーに苦悩した過去を吐露し、ゴリゴリにドリブルで攻め込んでくる選手を好むことを明らかにしている。
今季の開幕戦でホームにリヴァプールを迎え、最も手強い相手と対峙。チームの差もあり、3失点と惨敗を喫している。来年2月にはアンフィールドに乗り込んでの再戦となる。左ウイングだけじゃなく、縦横無尽に動き回るセネガル代表FWを個人としても、またチームとしても封じることができるのか注目が集まる…