現地時間2020年6月25日。リバプールは前日の試合に勝利したことで、プレミアリーグ優勝まで残り勝ち点2まで迫っていた。そして、注目の的はチェルシー対マンチェスター・シティ(マンC)戦。マンCが引き分けか負けでリバプールの優勝が決まる。
試合はチェルシーが先制し、マンCが同点に追いつく。終盤チェルシーがPKで勝ち越し点をあげ、そのまま試合終了。この瞬間、30年ぶりにリバプールがイングランドの頂点に返り咲いた。
プレミアリーグ覇者に日本人選手が所属している。当時ザルツブルクに所属し、チャンピオンズリーグでリバプールサポーターをビックリさせた南野拓実は、今年1月リバプールに格安の移籍金で加入。フィルミーノ、マネ、サラーの前線の壁は厚く、出場回数こそ少ないが、少しずつプレミアリーグおよびリバプールに適応に尽力している。
加入後はFAカップを中心にプレー。主にセンターフォワードとして、ロベルト・フィルミーノの代役として期待されている。
南野は優勝決定についての感想を、以下のように答えている。
「リバプールでは半年間しかプレーしていないので、あまり実感は沸いていない。でも、来シーズンはもっと貢献して、たくさんの勝利を手にしたい。」
周りとの連携やプレミアリーグへの適応を高め、フィジカル面でも体格の良いディフェンダーに押されながらもパスを出せるようになれば、一気に貴重な存在になり得る。クロップサッカーの代名詞である攻守の切り替えについては一定の評価を得ている。あとは、攻撃面で特徴を出していけるかが鍵となるだろう。
というより、素晴らしい活躍をしてもらい、古巣セレッソ大阪などJリーグチームと親善試合のため、リバプールにはぜひ来日してほしい。