フィルジル・ファンダイクやジョエル・マティプ、イブラヒマ・コナテ、ジョー・ゴメス、ナサニエル・フィリップスらプレミアリーグでも屈指のセンターバック陣を有するリバプールは、昨シーズンの悪夢を完全に払拭。
昨季大活躍したナット・フィリップスや出場機会に恵まれないジョー・ゴメスらに移籍の噂がちらほら聞こえてくる。フィリップスの放出は可能性が高いように思えるものの、イングランド代表復帰を狙うディフェンダーを現時点で放出する確率が低く、新たなセンターバックが必要には見えない。
それでも、リバプールはバルセロナに所属するウルグアイ代表DFロナルド・アラウージョへの関心を強めている。『El Nacional』によれば、同クラブは選手本人やその家族とディスカッションの機会を設けており、カンプ・ノウで受け取る給与の2倍を支払う準備を進めている。
バルセロナとは2023年まで契約を残すウルグアイ代表DFだが、契約延長交渉は順調に運んでいない。ファーストチームの中でも低い給与となっている同選手は、条件面の改善をクラブに求めているが、クラブ側からの進展が見られずに評価されていないと感じているようだ。
ただし、移籍志願するつもりはないらしく、2018年からプレーするクラブへの敬意を忘れていない。一方で、リバプールからのオファーにはトップチームでの出場機会を与える条件も含んでいると言われており、元ボストン・リーベルDFにとっては魅力的なものとなっている。
シャビ新監督もウルグアイ代表DFを高く信頼している模様で、契約問題を早期に解決するように要請していると報じられている。プレー面だけでなく、“素晴らしい人間性”と評し、同選手の内面的な要素についても評価している。
直近での新センターバックの必要性には乏しいリバプールだけに、今回の報道がホンモノだとしたら、2023年6月末の契約満了を待ってからの移籍となる可能性が高い。マティプやファンダイクはともに30歳となっており、ましてマティプには負傷のおそれが常に付き纏う。
年齢を重ねれば、より怪我に悩まれることになるため、22歳と若きウルグアイ人をチームに加えたい意向であれば理解できる。2023年になっても未だに24歳で、キャリアのピークを迎えるタイミングでアンフィールド移籍が叶う。
いつの日か、ロナルド・アラウージョは赤と青のユニフォームから、赤一色に染まったユニフォームに袖を通すことになるのだろうか…?