アフリカネイションズカップの影響で、モハメド・サラーやサディオ・マネ、ナビ・ケイタを欠いた状態で1ヶ月近く戦わなければならないリバプールは、来年1月の移籍市場で新たなフォワードを獲得するのではないかとの噂が絶えない。
加えて、ロベルト・フィルミーノ含むフロントスリーが30歳前後と年齢を重ねており、負傷の増加やパフォーマンスの低下がいつ起こっても不思議ではない。そうした背景からも、カリム・アデイェミら若きストライカーが連日のようにメディアを賑わせている。
そんな中、ブンデスリーガのマインツで活躍する29歳ストライカーが、プレミアリーグ移籍希望を口にしている。選手の名前は、カリム・オニシウォ。オーストリア代表でも15試合1ゴールを奪っている遅咲きのプレーヤーだ。
様々なクラブを完全移籍やローンで渡り歩いた同選手は、2016年1月にフリーでマインツに加入。以来、同クラブで活躍し続けており、これまで145試合19ゴール21アシストを記録している。今季も12試合1ゴール6アシストと主力を張っている。
29歳と若いわけではなく、ゴール数よりもアシスト数が多いことからも点取屋ではなく、アシスト型フォワードであることは明らか。脅威的な数字を残しているわけでもなく、移籍市場でホットな選手とは言い難い。
それでも、オーストリア代表FWの夢はイングランド・サッカーでプレーすること。どのクラブでも問題はないと前置きしながらも、リバプールでのプレーを憧れているようだ。
「それはいつも希望的観測や夢だ。」
「もちろん、私の調子は良い。それでもプレミアリーグのクラブがこの年齢でも興味を持ってくれるように、向上しなければならない。」
「自分自身に厳しく、日々改善しようと努力している。プレミアリーグは素晴らしいし、どのクラブでも良いと思っている。とはいえ、好きなクラブはリバプールだけどね。」
Sky Sports Austria
29歳という年齢、得点感覚の低さ、プレミアリーグでの経験のなさ…多くの点で、リバプールが望むような前線の選手ではない。補強リストにも名前が記載されているとも思えず、アンフィールドでのプレーは儚い夢に終わりそう。
ただし、プレミアリーグ上陸は可能性は十分あり得る。今シーズンで言えば、残留争いを繰り広げるクラブは得点不足解消を目指して、新たなフォワードに目を向けるかもしれない。また、チャンスメイクもできるタイプだけに、その点に注目するクラブも現れないとは言い切れない。
はたして、夢にまで見るプレミアリーグ移籍を勝ち得ることができるのだろうか…?