かつてリバプールやブラックバーン、アストン・ヴィラで左サイドバックとしてプレーしたDFスティーヴン・ウォーノックは、古巣リバプールとの新契約問題が暗礁に乗り上げているモハメド・サラーとの契約締結に自信をのぞかせた。
「リバプールからすれば、ピッチ上でのパフォーマンスだけでなく、収入面にどれほど影響を与えるか考えなければならない。」
「アンフィールドには彼を見るために人々が訪れ、世界中でシャツが売り出され、世界的なアイコンになっている。あくまでこれらは一部で、リバプールもそのような側面があることは知っていると思う。」
「彼が新契約を結ぶことに疑う余地はないと思うよ。」
「年齢は見なければならないが、選手たちの体のケアが年々向上しており、施設もより良いものになっている。全体的に、選手たちの長寿命化が進んでいる。」
「以前には、31歳や32歳になるとリーグを下げなければならない選手もいたが、今はそのようなことはなく、選手はより長く最高のレベルで戦えるようになっている。」
「サラーの場合、彼のコンディションを見れば、非常にプロフェッショナルで、自分自身のことをよく理解しているのが推し測れる。」
「彼は長い間、トップレベルでプレーすることになると思う。脅威的なペースを持っているが、それだけに頼らず、重心の低さやポジショニング、動きなど違う面で試合に貢献できる。」
モハメド・サラーや代理人側は、過去の成績などを背景に大幅な給与アップを要求している。一方、リバプールは金額云々よりも、給与体系が崩れることで、他の選手たちも給与アップを希望する状態を避けたいと考えており、交渉は前に進んでいない。
選手側は要求についてはクラブに伝えており、あとはクラブがどうするかにかかっていると明言している。また、サラー自身もリバプールへの愛を語っており、第一優先としてはリバプール残留であることも明かしている。
来年には30歳を迎える同選手に対して、給与額を一気に上げることにも躊躇しているようだ。たしかにサッカー選手としてピークを越える年齢であり、運動能力の低下は避けられない。急激なパフォーマンス低下も考えられ、ベンチを温める確率も残す選手に高額提示には慎重な判断が必要になる。
ただし、ウォーノックが述べている通り、スピード以外でも高い能力を有しており、運動能力の低下がイコールで選手としてのレベル低下に繋がりにくい。さらには、エジプト国内を中心に、世界中で絶大なる人気を誇るエースがもたらす収益も莫大で、簡単に手放す選択も取りにくい。
重大な決断が求められるリバプール経営陣に対して、モハメド・サラーはフィルジル・ファンダイクやファビーニョ、アリソン・ベッカー、トレント・アレクサンダー=アーノルド、アンディ・ロバートソン、ジョーダン・ヘンダーソンらがすでに新契約にサインしており、彼らに続く契約更新プレーヤーになってくれるだろうか…?