東京オリンピックにもコートジボワール代表のメンバーとして参加したACミランMFフランク・ケシエだが、今年の夏に所属クラブとの契約満了を迎える。前回の移籍市場においては、契約満了を前にリバプールが獲得に動くとの報道も飛び交っていた。
強靭なフィジカルに加えて、脅威の運動能力を有するボックス・トゥ・ボックス型ミッドフィルダー。カバーエリアはとても広く、攻撃でのボール運びや最後の崩しから守備時のプレッシングまで高いスキルを、セリエAを舞台に発揮し続けている。
25歳になったばかりのコートジボワール代表MFは、今季は国内リーグとチャンピオンズリーグ合わせて、ここまで21試合5ゴールを記録。出番のほとんどが先発出場を果たしており、サン・シーロで中心的な役割を担っている。
そんなフィジカルモンスターの退団が刻一刻と迫っている。ACミランと交渉していたものの、クラブが提示した年収500万ポンド(約7億円)の契約延長オファーを拒否したとイタリアメディアが伝報じており、すでに契約切れとともに退団する意向を伝えているとも。
アントニオ・コンテ監督が指揮を執るトッテナム・ホットスパーが同選手の去就に熱視線を送っている。元ユベントスのファビオ・パラティチがスポーツ・ディレクターに就任しており、イタリア・コネクションを駆使。フリーでの獲得を目指して、すでに選手にオファー提示を済ませている。
スパーズはACミランMFに対して、年俸840万ポンド(約12億円)を支払う準備をしており、イタリア時代よりも大幅な給与アップで他のクラブとの争奪戦を早々に制したい構えだ。
ただし、そんな流れにリバプールが待ったをかけたようだ。同選手はアンフィールドを本拠地とするクラブからもっと魅力的な条件を受け取ったとし、退団の可能性がさらに高まったと、『ANSA』が報じている。
具体的なオファー内容は書かれておらず、信憑性は疑わしい。それでも、コートジボワール代表MF獲得レースは遂に本格化し始めた。どのクラブが力強いミッドフィルダーを手に入れるのか、はたまたミランの地に残るのか、目が離せない展開が続きそうだ…