年末年始の過密日程をこなしたプレミアリーグの各クラブ。新型コロナのアウトブレークも観測される中、延期になる試合も多く、ベストメンバーを揃えるのが難しいチームも増えていった。そんな困難な状況でも、実力を発揮したのがマンチェスター・シティ。
ジョゼップ・グアルディオラ監督率いる前年王者は、交代ゼロで乗り切る試合もあるなど奇抜なローテーションで選手たちを休ませつつ、アーセナル戦では粘り強さを見せ付け、2位以下を大きく引き剥がしている。
リバプールはレスター・シティに敗れ、チェルシー戦も引き分けで終了。主力選手たちが負傷者以外にも、コロナ検査で陽性になり、さらにはユルゲン・クロップ監督も陽性のため隔離処置を余儀なくされた。カラバオカップやFAカップもこなしつつ、難しいセレクションを強いられた。
チェルシーも年末にかけて、自慢の守備陣が最低1失点するようになってしまい、リバプールとともに失速。それまで優勝争いを繰り広げていた2チームの脱落が、マンチェスター・シティに大幅なリードを与えてしまった。
ただし、国内リーグで10得点とリバプールの前線を引っ張るポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタは、今季の優勝競争を諦めておらず、すべては自分たちが勝ち点を積み上げられ続けられるかにかかっていると、LFCマッチデープログラムの取材に対して答えている。
「現時点では(マンチェスター・)シティに差をつけられている、そう言ってしまえばそれまでだが、その差を縮められるかどうかは僕ら次第だ。」
「もちろん、チェルシーでのリーグ戦ではお互いに勝ち点を分け合い、マンチェスター・シティが見ていたら、ともにポイントを失った結果に満足していただろう。でも、僕たちはこのまま進み続けて、この差を縮める努力をしなければならない。」
「簡単なことではないけど、僕たちはベストを尽くしていく。だからこそ、シーズンの最後の最後まで粘れると思うし、そうなってほしいね。」
まだまだ試合数は多く残っており、マンチェスター・シティに何が起こるかは分からない。まして、チャンピオンズリーグ制覇に重きを置いているだけに、もしもヨーロッパで敗退した場合には、モチベーションが下がる可能性も、少ないもののあり得ないこともない。
ただし、すでに勝ち点が開いており、最低でもその差を縮める必要がある。そのためにも、ディオゴ・ジョッタが語るように、勝負強いリバプールを取り戻し、勝ち点を落とさずにシーズン終盤に向かっていきたい…