リバプールとの契約が今シーズンまでと、今後の去就が注目される元イングランド代表MFジェームズ・ミルナー。契約満了とともにチームを去るとも言われる同選手だが、いまだ明言は避けており、さらに報道は過熱感を帯びてきている。
36歳になった同ミッドフィルダーは、様々なポジションで、そして激しいプレーぶりはいまだ健在。年齢を重ねても衰えない鉄人ぶりを見せ付けているものの、私生活でのその強いこだわりが影響を及ぼしている。
サッカー・キャリアが始まる前にすでに知り合っていた幼馴染のエイミー・フレッチャーと結婚したジェームズ・ミルナーは、2015年には初めての子供(娘)に恵まれており、翌年には弟となる男の子を授かった。
彼の教育方針は徹底している。2010年にマンチェスター・シティに移籍して以来、学び続けたスペイン語で2人の子供たちと会話しており、奥様が英語を担当していることを、4年前の2018年にインタビューで明かしている。
「マンチェスター・シティと契約したとき、ダビド・シルバやパブロ・サバレタと話すためにスペイン語を学んだけど、いまも続けているよ。」
「2つの言語を自在に操る人たちに、ほんとに感動したんだ。」
「2人の子供が生まれてからは、スペイン語で会話している。そのかわりに、妻は英語で話しかけている。」
「子供たちは話す内容はほとんど理解しているよ。親たちが子供たちに与えられる良い贈り物だと思う。」
「妻が言うには、僕はそういう人間で、何かしようと思えば、必ず最後までやり切るらしい。」
「僕は頑固で、常に正しいことをしたい。負けず嫌いなんだ。ここでは素晴らしい討論ができている。冗談だけど、弁護士になれるかもとみんなに揶揄われているよ。」
The Times
生真面目な性格で、自身の子供たちの子育て論にも熱心。世界の共通語である英語を自然に身につけ、さらに世界でも多くの人口をカバーするスペイン語もマスターできれば、子供たちは将来世界のどこでも活躍できそうだ。
ただし、決めたからといってやり続けられるかどうかは人による。脅威的な執念と子供たちを思う気持ちが継続性を生んでおり、ある意味 “変人” な要素も見え隠れする。それでも、信念を持ち子育てに励む姿は “かっこいい” の一言に尽きるだろう…