プレミアリーグ第4節リーズ・ユナイテッド戦で大怪我を負ったリバプールFWハーヴェイ・エリオットは、孤独なリハビリに必死に励み、想定よりも早い現場復帰を果たした。復帰戦となったカーディフ・シティとの試合では、チーム3点目を叩き込み、理想的な復活劇となった。
今シーズンは昨季まで慣れ親しんだ右ウイングから、ミッドフィルダーに転向した同選手は、プレシーズンで見事なプレーぶりを披露。国内リーグ開幕戦こそ途中出場となったが、第2節からスターターとして起用され、モハメド・サラーとも抜群の連携を見せていた。
その矢先の負傷だけに、残念さが大きい。しかし、リハビリに励む中で精神的にも強くなったであろう同ミッドフィルダーは定期的にスタメンの座を与えられている。チアゴ・アルカンタラやジョーダン・ヘンダーソンらベスト布陣の中での出場機会を得ている時点で、その才能の大きさを感じさせる。
かつてリバプールで活躍し、通算249試合44得点36アシストを記録している元イングランド代表MFダニー・マーフィーは弱冠18歳のハーヴェイ・エリオットを手放しで絶賛しており、その成長にもワクワクが隠せないようだ。
「彼はクリエイティブなサッカー選手で、素晴らしいテクニックを持っている。」
「(ハーヴェイ・)エリオットにはすでに成熟しており、それはチームの一員になるために必要なものだね。」
「彼の成長にはとてもワクワクしている。というのも、彼はボールを自在に操り、誰かをかわしてゴールを決めることができ、ファンたちをハラハラさせられる選手のひとりだと思っているからね。」
「彼のボールに対する能力を考えると、より中央でプレーさせることが好ましく、クロップ監督が中盤で起用している理由だと思う。彼は凄まじい選手になるだろう。」
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ダニー・マーフィーの現役時代と同じく、中盤で起用される若き逸材だけに、さらに思い入れがあるのかもしれない。また、同じポジションで必要となる能力を把握しているからこそ、そのポテンシャルを見抜いている可能性もある。
ただ、3年前にフラムから加入したイングランドU-21代表ミッドフィルダーの才能は、素人の目にも明らか。細かなステップでのドリブルやパス精度、アシストやシュートの質も高く、スピードも申し分ない。フィジカルはこれからだが、あらゆる面で急激に伸びる余地を残す。
リバプール・サポーターのみならず、イングランド代表にとっても貴重な逸材。昨季過ごしたブラックバーンで新たなステージに足を踏み入れたハーヴェイ・エリオットの成長には、リバプールOBだけじゃなく、プレミアリーグ好きをワクワクさせてくれるはずだ…