チャンピオンズリーグでは、アンフィールドでインテル・ミラノに敗戦。準々決勝へと駒を進めたものの、ホームで久しぶりの黒星から立て直しを懸けるブライトンとのプレミアリーグは、マンチェスター・シティにプレッシャーを与え続けるためにも負けられない一戦となった。
試合はファルマー・スタジアムでサポーターの大声援に後押しされたブライトンが、キックオフから立て続けにシュートを打つ展開。決定的なシーンこそ少なかったものの、強烈なミドルシュートなど、リバプールGKアリソン・ベッカーを脅かすシーンも。
しかし、強固なディフェンスラインは落ち着いて猛攻に耐え、徐々にペースを握り返すリバプール。過密日程の中で、万全なコンディションとは言えない状況でも、試合をうまくコントロール。そして、19分にアウェイチームが均衡を破った。
センターバックのジョエル・マティプがボールを持ち、少し攻め上がると、前線にロングフィードを送る。最終ラインとの駆け引きで抜け出したルイス・ディアスにボールが渡り、そのままの勢いでヘディングシュートを放つと、飛び出したゴールキーパーと交錯しながらもゴールネットを揺らした。
後半にはナビ・ケイタが放ったシュートが手に当たり獲得したPKを、モハメド・サラーが真ん中を打ち抜き、リードは2点差へ。試合終盤にこそ、ブライトンがいくつかチャンスを演出したが、全体的にはリバプールが強さを見せ付けた。
ホームながらも完敗といった内容に、ブライトンを率いるグレアム・ポッター監督は試合を振り返りながらも、リバプールが奪った最初のゴールには絶賛。ロベルト・フィルミーノとディオゴ・ジョッタをベンチスタートさせられる豪華なアタッカー陣に嫉妬ともとれる発言を残した。
「試合の立ち上がりは上々で、最初のゴールが決まるまでは相手を上回っていた。」
「あのゴールは見事だったし、我々からすればうまく守れず、予想以上に影響されてしまった。でも、僕らがやってきたこと、リバプールがやっていることを考えれば、驚くようなことではなかっただろう。」
「後半は反撃に転じたが、相手のクオリティーは高かった。」
「選手たちはすべてを出し切ったが、相手の方が上だった。」
「リバプールのようなクオリティーの高い相手と対戦するのは簡単なことではない。他のチームを見ても、同じように苦労しているのがわかると思う。」
「(ロベルト・サンチェスとルイス・ディアスの交錯について)見返していない。ただ、リバプールによるトップクラスのアクションで、最上級のパスに、最上級のランに対して、我々は対応できなかった。」
「(ルイス・)ディアスの実力?複雑なことじゃなくて、彼らが支払った金額と、どこから獲得したかを見れば、彼がどれだけ優れているかわかるはずだ。それに、ベンチにはまだ優れたフォワードが2人もいた。」
「彼は本当にうまくやっていたし、それによってセンターフォワードでプレーした(サディオ・)マネも、我々に問題を引き起こした。」
「選手たちには、世界最高峰のチームの一つと対戦していると伝えた。プレミアリーグがあり、さらに別のレベルがあり、それこそがリバプールたる所以。彼らは勝利に値した。」