2018年にアヤックスからリバプールへとやってきたU17オランダ代表、キ=ヤナ・フーフェル。2019年1月にはFAカップウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦で、ロブレンの負傷に伴い16歳でトップチームデビューを果たした。突如巡ってきたデビューだったが、落ち着き払ったプレーで、まさか16歳とは思えないパフォーマンスを見せ、才能の片鱗を見せつけた。
今シーズンはブラジルで開催されたFIFA U-17ワールドカップにオランダ代表として参加。準々決勝パラグアイ戦ではゴールを決めるなど、3位決定戦まで進んだチームの主力して活躍。日本も入ったグループステージで3位となりギリギリで決勝トーナメント進出を決めたあと、3位決定戦まで駒を進めたチームを支えた。
基本情報
名前:キ=ヤナ・フーフェル(Ki-Jana Hoever)
誕生日:2002年1月18日
出身:オランダ アムステルダム
ポジション:右サイドバック、センターバック
経歴:AZアルクマール → アヤックス → リバプール
冷静に試合を読み、適切なポジショニングでディフェンスにより相手攻撃を無効化する。そのプレースタイルはフィルジル・ファンダイクを思い起こさせる。1m80cmと身長こそ高くないが、当たり負けしないフィジカルを持ち、ボールの扱いには非常に優れている。前線へのパスやロングフィードにも長け、後方から攻撃を組み立てられる。
アカデミーでは右サイドを担当しているが、俊敏性やスプリント力、ネコ・ウィリアムズの存在を考慮に入れると、センターバックへのコンバートも十分あり得る。試合全体を俯瞰して見れる選手なため、ディフェンスラインのコントロールなども対応できるはず。ゆくゆくはディフェンスリーダーへ上り詰めるポテンシャルは有している。
個人的には、守備的ミッドフィルダー(DMF)として起用するのも面白そうだ。適切な守備力を持ち、全体最適に合わせてポジションを取れる。ファビーニョ以外に、ヘンダーソンしか控えがいない状況はあまり好ましくない。マティップやワイナルドゥムもプレー可能ではあるものの、あくまで緊急措置。ポジショニング、パスセンス、ロングフィード…ファビーニョ同様に右サイドバックからの転身もあり得る。
いずれのポジションにせよ、世界でも屈指の選手が揃うリバプールだけに、近い距離で学べる環境がある。トップレベルでの試合経験がどうしても劣るため、チャンピオンシップへのローン移籍も視野にトップチームでの経験を積むことに集中する時期が来ているのかも知れない。