2023年までリバプールと契約を結ぶエジプト代表FWモハメド・サラー。昨年から契約延長に向けた交渉が行われていたが、大幅な給与アップを要求する選手側と、給与体系崩壊の懸念を抱えるクラブ側との攻防が繰り広げられ、交渉は長らく進展がなかった。
クラブ側からの週給40万ポンド(約5600万円)ものオファーを断り、週給50万ポンド(約7000万円)での契約延長を望んでいたが、選手側が要求額を妥協する構えを見せたことで、停滞していた事態は動き出した。
『Daily Mirror』や『Daily Star Sunday』、『Sunday Express』など複数メディアが報じたところによれば、同選手はキャリアが終わるその時までリバプールでプレーする生涯契約の締結に迫っている。契約期間は4年になる見込みで、34歳となる2027年までの契約を結ぶようだ。
現行契約のままでは、今夏に残り1年を切ることになる。フリー退団の可能性もにわかに現実味を帯びてきた中での朗報はサポーターを歓喜させることだろう。バルセロナやパリ・サンジェルマン、ユベントスらが獲得を目指して、選手の動向を伺っていたと言われている。
直近では惜しくもカタールW杯の出場権を逃し、アフリカ選手権でも敗れたセネガル代表チーム相手にふたたび苦杯を嘗めることに。代表チームでこそ栄光を掴むに至っていないものの、クラブでの成績はレジェンド級の活躍を披露し続けている。
2017年の夏に、ASローマからリバプールに加わったエジプト代表フォワードは、加入初年度から抜群の得点感覚を見せ付け、一気にファンたちの心を掴んだ。ロベルト・フィルミーノやサディオ・マネらとは最高の連携で、相手ディフェンス陣を恐怖に陥れた。
ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアスが加入した現在もエースとして君臨しており、今季はプレミアリーグ得点王ランキングで単独トップをひた走る。アシスト数も現時点で “10” を上げており、アシストランニングでの上位に名を連ねている。
リバプールでは通算240試合153ゴール57アシストと脅威的なペースで得点を積み重ねており、リバプールはフロントスリーの中でも、エジプト代表フォワードとの契約延長を優先してきた背景がある。
いずれもゴシップ紙だけに、どこまで信憑性が高いかはわからない。それでも、サポーターが待ち侘びてきたニュースであることには間違いない。はたして、まもなく30歳を迎えるストライカーは、難航していた延長交渉についに終止符を打つのだろうか…?