この冬にコロンビア代表FWルイス・ディアスを獲得したリバプールは、もうひとりの獲得に迫っていた。その選手とは、フラムに所属するポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョで、移籍金で両クラブは合意し、メディカルチェックも済んでいたが、ローンバックに関する書類が期限に間に合わずに移籍は破談となった。
それでも、リバプールとフラムは今夏での移籍に向けて継続的に話し合いを持っていた。2022年6月にフラムとの契約満了を迎える同選手はフリーでの退団が可能になるため、リバプール以外にも強豪クラブが選手の動向を追っていたとも。
フラムはフリー退団でも育成補償金を得ることはできるが、移籍金に比べると微々たるもの。そうしたフラムの思惑を汲み取り、優位に交渉を進めたリバプールがついにポルトガルの才能を手に入れることに成功した!
移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)によれば、リバプールは500万ポンド(約7億円)を移籍金として支払いつつ、270万ポンド(約4億円)の追加支払いが発生する可能性があるようだ。また、次回移籍時に有効となるセル・オン条項も含まれている。
Excl: Fabio Carvalho to Liverpool, here we go. Done deal. Medical already completed with Fulham permission. 5 million fee plus 2.7m add ons, sell-on clause included. Contract until 2027. 🔴🇵🇹 #LFC
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) April 7, 2022
NO plan to loan him back. Announcement in May.
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ポルトガルU-21代表ミッドフィルダーとは、2027年までの契約を結んでおり、メディカルチェックも完了。来シーズンにおけるローンバックはなく、リバプールの選手として新たなシーズンに臨むことになる。正式発表は、5月に行われるとのこと。
ポルトガルに生まれ、家族でイングランド移住。幼い頃から育ったイングランド代表として、U-18レベルまではプレーしたものの、2022年3月25日からはポルトガルU-21代表を選択し、生まれた母国のために、2試合で1ゴールを決めている。
チャンピオンシップで首位をひた走るフラムで躍動する同選手は、今季ここまで29試合7ゴール7アシストを記録しており、2位以下に勝ち点差 “10” を付け、トップリーグ昇格をほぼ確定させているフラムで攻撃の中心として活躍している。
2019年に同じくフラムからハーヴェイ・エリオットを獲得して以来、新たに次世代を担う逸材の補強に成功したリバプール。主力組が年齢を重ねている一方で、未来に向けたチーム作りは着実に進んでいる…