今シーズンのプレミアリーグにおける大一番。エティハド・スタジアムで開催された首位マンチェスター・シティと、勝ち点差 “1” まで詰め寄ったリバプールによる試合は、キックオフからインテンシティの高い試合が展開された。
そして、リバプールの守備陣が落ち着かない時間帯に、マンチェスター・シティが開始5分で先制点を奪取。ケヴィン・デ・ブライネが放ったシュートは、ジョエル・マティプに当たりコースが変わり、アリソン・ベッカーが必死に飛びついたが届かなかった。
しかし、その8分後にはアウェイチームが左右の揺さぶりから同点弾を奪う。アンディ・ロバートソンからのクロスに、エリア内に入り込んだトレント・アレクサンダー=アーノルドが折り返すと、真ん中で待っていたディオゴ・ジョッタがGKに当たりながらも、ゴールにねじ込んだ。
基本的には、ホームチームがうまくボールを回し、うまくディフェンスし、ハイラインを保つリバプール守備陣の裏を取り続けた。すると、36分にはディフェンスラインを破ったガブリエウ・ジェズスが勝ち越し点を決め、スタジアムはふたたび歓喜に包まれた。
それでも、リバプールは後半開始早々に試合を振り出しに戻す。モハメド・サラーからのアシストに、ゴール前に走り込んだサディオ・マネがきっちりとチャンスを沈める。その後は一進一退の攻防が繰り広げられ、どちらのチームにもリードを奪う機会があった。
ラヒーム・スターリングが勝ち越し点を決めたかに見えたものの、ギリギリのところでオフサイド判定。少しでもボールを持つと囲まれて、ボールを奪われてしまう非常に早い試合展開に、両チームのサポーターでなくとも楽しめただろう。
目まぐるしく攻守が入れ替わり、あっと言う間に時間が過ぎていく。ユルゲン・クロップ監督にとっても激しさは印象的だったようで、ボクシングを比喩に用いて、試合内容を表現しつつも、全体的には満足していると、試合後に発言している。
「ほんとに激しい試合だったね!」
「ボクシングのようだったというのが、一番しっくりくる表現かな。ちょっとでも腕を下げれば、強烈なパンチを受ける。それが両チームに起こってたんだ。」
「試合の入りは、明らかにマンチェスター・シティが優勢だった。最初の攻撃でアリソン・ベッカーは適切なセーブができなかった。」
「しかし、私たちが決めたゴールに関しては、計画されたものだった。1年ほど前よりも、ポゼッションは改善したと思うし、対戦相手がうまく守った難しい試合でこそ、それを発揮しなければならない。」
「彼らに対して混乱をもたらすことができ、我々が決めたゴールではそれを成し遂げた。もっと頻繁にやりたかったが、明らかに強度が異常で、両チームとも少し深呼吸が必要だった。それから “よし、もう一回やるぞ!” と思ったはずさ。」
「ジョーダン・ヘンダーソンが前線にプレスをかけ、チアゴも前に出てプレッシャーをかけたように、ハーフスペースでうまくディフェンスしたときには、バックパスを誘発できた。そうしないとセットプレーのようになり、相手はディフェンスラインの後ろにボールを送り、正しいラインを保つことが本当に難しくなる。ボールにプレッシャーがかからなければ、高いラインを確保することはできないわけで、彼らの走りは本当に素晴らしかった。」
「 “いつもよりちょっとだけダイレクトだったかな?” と思ったけど、別に問題はないよ。」
「試合はもちろん、結果にも満足している。オフサイドの判定は正しかったが、ほんとに紙一重だったね。勝ちたかったけど、負けなくてハッピーだね!」