2020年の夏に、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからリバプールに加入したポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ。初年度もその得点力の高さを証明した同ストライカーは、今季も自慢の得点感覚を披露し、ここまで28試合15ゴールとプレミアリーグ得点王争いを繰り広げている。
決して体格に恵まれているわけではないが、的確なポジショニングは世界レベル。屈強なセンターバックが集うイングランド・サッカーにおいて、数多くのヘディングゴールを奪っているのが、その能力を物語っている。
モハメド・サラーやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ルイス・ディアスとの熾烈なポジション争いに巻き込まれているものの、出場機会を得た試合では着実に得点を奪い、ゴール前での信頼度は年々増している印象だ。
リバプールは年末年始に勝ち点を落とし、マンチェスター・シティに国内リーグで独走を許した。それでも、昨年12月にレスター・シティに敗れて以降は無敗を継続。チェルシーやマンチェスター・シティとの直接対決では引き分けで勝ち点を分け合ったが、シティが勝ち点を取りこぼしている間に、じりじりと勝ち点差を縮めてみせた。
昨年末には苦しい時期を過ごしたリバプールだが、ポルトガル代表フォワードによれば、ユルゲン・クロップ監督の一言が選手たちを奮い立たせた事実を告白。さらには、同監督が持つ人々をやる気にさせる不思議な力を絶賛しつつも、監督の要求に応えられるチームに自信を覗かせた。
「僕たちは常に勝ちたいけど、12月は多くの試合をこなさなければならず、非常にタフな時期だ。休息時間が十分にとれないこともあるし、ケガ人や退場者も出ていた。大変な時期なんだ。もちろん、生き残らなければならない。マンチェスター・シティはその時期に少し優位に立ったが、気持ちを入れ替えて、ふたたび差を詰めている。」
「クロップ監督が1試合ずつ勝ち星を手に入れるのをミッションすると言ったときを覚えている。たしかブレントフォード戦での出来事で、勝ち点 “3” を積み上げているだけなんだ。そのおかげで、現時点で1位に近い位置にいる。あとは、彼らがまたポイントを落とすのを待つしかない。プレミアリーグで7連勝するのは簡単なことではなく、自分たちの仕事をしなければならないし、そこに集中しなければならない。」
(選手たちをモチベートするクロップ監督について)それが、彼のような世界的な監督を持つということだろう。彼がいれば、軌道に乗ることできるし、適切なタイミングで適切なことを言える。監督だけでなく、彼が望むことを何でもできるチームを持っていることを知っている。この1ヵ月半は、とにかくすべてを目指して突き進むだけ。それができるのが、僕たちだと思う。」
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マンチェスター・ユナイテッド戦ではモハメド・サラーのゴールをアシストするなど途中出場でも存在感を発揮するポルトガル代表フォワード。これまでも貴重なゴールでチームを救ってきており、偉業を狙うクラブを支えてくれるだろう…!