今朝方に行われたチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ、アンフィールドでのリバプール対ビジャレアルは純粋に実力差を改めて認識した試合展開となった。本来プレスをかけられても回避できるはずのアウェイチームのパスワークを、リバプールのプレスが上回り、シュート本数はわずか “1本”。
ホームチームは対照的に “19本” のシュートを放ち、2点差リードを保った状態で、スペインの地に乗り込むことに。ジョーダン・ヘンダーソンのクロスが相手DFに当たり、コースが変わると、そのままGKの手を掠め、ゴールに吸い込まれた先制点の場面から、2分後にはGKと1対1になったサディオ・マネがきっちりと決め、電光石火の攻撃で得点を重ねた。
完全に狙いのカウンターを封じられ、ビジャレアルからすればフラストレーションを残した。アンフィールドの雰囲気に飲まれた印象も受けるが、ここまで何もさせてもらえなかった試合内容は、セカンドレグでも嫌な影を落とす。
リバプールはエバートン戦から中2日という強行スケジュールにも関わらず、主力をほとんど変えずに臨んだものの、疲れを感じさせないパフォーマンスで圧倒。マージーサイドダービーであれほどのインテンシティの高い試合を行った後とは思えないほどに。
これにより、3試合連続でクリーンシートを達成。また、土曜日にはニューカッスルに乗り込んでのプレミアリーグの試合が待ち受ける。シーズン後半での過密日程にもローテーションを見事に回し、一定のパフォーマンスレベルを維持している。
ビジャレアルとの試合は、元イングランド代表であり、ライバルチームでもある元マンチェスター・ユナイテッドDFリオ・ファーディナンドも驚愕の声を上げ、最高のチーム状態であると、かつてのライバルを絶賛してやまない。
「あの最初のゴールは決め手だった。」
「彼らがチャンスを得るだろうと思っていたし、決定的であることが重要だった。」
「彼らはゴールを決め、テンポが変わった。そして、ビジャレアルというチームを完全に窒息させた。ビジャレアルは、ウナイ・エメリ監督が作り上げた良いチームだ。」
「しかし、私がこれまで見てきた中で最高のリバプールのチームだ。彼らはボールを持っているときも、持っていないときも容赦がない。個々人がどれだけ素晴らしいかを語ることはできるが、なによりもプレスの仕方が違いだ。」
「そのエネルギー、努力、応用力には、ただ座って感嘆するばかりだ。」
BT Sport
セカンドレグは、黄色に覆われたエスタディオ・デ・ラ・セラミカでの試合が待ち構える。アウェイの地で難しい試合が予想されるが、2点のリードを巧みに利用しつつも、チャンピンオンズリーグ決勝への切符を手に入れてくれることだろう…