昨シーズンは主力センターバックに負傷者が相次ぎ、若手選手や本来ミッドフィルダーのファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンがセンターバックを務める異常事態に。新加入のチアゴ・アルカンタラやコスタス・ツィミカスが本領発揮とまで行かず、苦しいシーズンを送ったが、最終的には3位と怪我人の影響を最小限に止めた。
今季はプレシーズンからフィルジル・ファンダイクが完全復活。スペイン代表MFやギリシャ代表DFらも好調を維持している。さらには、負傷癖のあったジョエル・マティプやナビ・ケイタも負傷離脱する回数が劇的に減り、継続的にプレーすることで好プレーを連発している。
カラバオカップを制覇し、プレミアリーグではマンチェスター・シティと異次元な争いを繰り広げているリバプール。チャンピオンズリーグやFAカップも残っており、考えうるだけのすべての試合でプレーしており、疲労の蓄積は選手たちにのしかかっている。
それでも、固い守備が復活し、勝ち切れるチームへと変貌を遂げた。試合を通して劣勢だったとしても、最後には最大の勝ち点を獲得し、その強さだけが印象に残る。リバプールで絶対的な右サイドバックのトレント・アレクサンダー=アーノルドはチームの精神力を称え、プレッシャーがかかっているからこそ強くなれていると語った。
「正直なところ、僕たちはプレッシャーから活力を得ているように感じる。」
「前にも言った通り、僕らにとって、現時点が常にシーズンで最も良い時期だと感じている。すべての試合が決勝戦で、僕たちは3つの大会すべてでプッシュしている。」
「このようなエキサイティングな試合では、すべてを賭けてプレーしたいし、すべての試合に勝たなければならないと思っている。チームメイトも同じような気持ちのはずだよ。」
「試合中の得点はとてもエキサイティングだし、とても重要なことなんだ。」
「シーズンに1つのトロフィーが最低限で、それだけでは僕らのベストシーズンとは言えない。でも、僕たちは絶好調だし、シーズンを通して素晴らしいプレーをしてきたし、様々な方法で勝ちを得ることができた。」
「5月の終わりには、また歴史に名を残すことができると願っているよ!」
LFC公式サイト
現時点では負傷者はほぼおらず、ベンチ入りメンバーも豪華。シーズン前半にはカップ戦で爆発したFW南野拓実やアレックス・オックスレイド=チェンバレン、ディボク・オリギらがベンチ外に追いやられるほどに盤石な戦力で、シーズン最終盤に突き進む。
プレミアリーグこそ、マンチェスター・シティが勝ち点を落とさなければ希望はないが、それ以外は勝ちを手に入れれば優勝トロフィーを掲げられる。シーズン終了後には、偉業を成し遂げたチームの一員として、イングランド代表DFがさらなる高みへと上り詰めるのだろうか…?