ビジャレアルでの大逆転劇で、2戦合計スコアで3点差を付け、決勝に駒を進めたリバプール。エスタディオ・デ・ラ・セラミカでの前半は予想以上に激しくプレスを仕掛け、リバプールは全くボールを回せず、しかも2失点で合計で同点に追いつかれた。
しかし、前線からの激しいプレスは後半まで持たず、本調子を取り戻したリバプールが後半は試合を支配。ファビーニョ、ルイス・ディアス、サディオ・マネに得点が飛び出し、2点ビハインドから逆転勝利を手にした。
その翌日には、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウにてマンチェスター・シティとレアル・マドリードのセカンドレグが行われた。1点リードを奪ったアウェイチームが決勝まで一歩まで迫ったものの、後半終盤に痛恨の2連続失点で2戦合計で同点に追いつかれ、延長戦で逆転負けを喫した。
ホームの歓声を武器に、終盤に粘りを見せたレアル・マドリードとの対戦が決まった。スタッド・ドゥ・フランス(フランス)を舞台に開催されるチャンピオンズリーグ決勝は、2017/18シーズンの再戦となる。
この試合は遺恨を残す試合内容となり、リバプールにとっては忘れたいミスが発生。前半の早い時間帯に、マドリードDFセルヒオ・ラモスの格闘技で右肩を負傷したエジプト代表FWモハメド・サラーが負傷交代。当時のシーズンで大爆発していた同選手の交代で、リバプールは精神的なダメージを負った。
さらには、先発GKロリス・カリウスがあり得ないミスを犯す。なんでもないスローインを、相手FWカリム・ベンゼマに拾われ、試合を決めた3点目では、ウェールズ代表FWガレス・ベイルのミドルシュートの処理を誤り、ゴールを献上。
アフリカ選手権の決勝でセネガル代表に敗れ、カタールW杯本戦出場を目指す試合でも同じくセネガル代表に苦杯を舐めたエジプト代表FWモハメド・サラー。今季もゴールを量産し、アシスト数も伸ばしている同フォワードは、シーズンをスッキリした形で終わりたいと願っている。
ビジャレアルとの試合後にインタビューに応えたリバプールFWは、2017/18シーズンに決勝で無念の途中交代で負けたレアル・マドリードとの再戦を望み、リベンジする機会を希望する旨を語っていた。
「レアル・マドリードと対戦したい。」
「個人的に聞かれたら、レアル・マドリードを選ぶ。彼らとはファイナルで負けてしまったからね。だから、彼らと対戦して、できれば優勝したいんだ。」
BT Sport
希望が叶い、スペイン王者との対戦が決定したリバプール。今季も好調を維持し、ゴールを決められない試合でもアシストで貢献するエジプト代表FWは、CL決勝の舞台でもフォー・ザ・チームの精神で、2018/19シーズン以来となるビッグイヤーを掲げることだろう…