今シーズン前半をウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズ、シーズン後半はイングランド代表復帰を目指すDFジョー・ゴメスが、レギュラー右サイドバックを務めるトレント・アレクサンダー=アーノルドの控えを任されている。
前者は攻撃的サイドバックであるものの、全体的な能力はイングランド代表DFに及ばず、ポジショニングなどたびたび批判の対象となってきた。後者は、攻撃力が物足りず、守備面での安定をもたらすが、リバプールらしさを失ってしまう。
まだまだトレント・アレクサンダー=アーノルドの依存度が高く、北アイルランド代表DFコナー・ブラッドリーらアカデミーに期待を抱かせるディフェンダーはいるが、トップチーム定着にはもう少し時間が必要だ。
左サイドバックでは、スコットランド代表DFアンディ・ロバートソンに対して、待望の安定的なバックアップとして、ギリシャ代表コスタス・ツィミカスが台頭。今季は開幕戦から見違えるパフォーマンスで、試合数こそ少ないが、出番を得れば一定以上のプレーぶりで勝利に貢献している。
ネコ・ウィリアムズには、ローンで過ごしたフラムへの完全移籍が取り沙汰され、ジョー・ゴメスにも退団の噂が飛び交っており、新たな右サイドバックの獲得は急務。かねてから、ヨーロッパ各国のディフェンダーへの関心が報じられてきたリバプールだが、状況に動きが見られたそうだ。
『Record Sport』によれば、何度もリバプール移籍を噂されてきたアバディーン所属のスコットランドU-21代表DFカルバン・ラムゼイの退団が近づいており、400万ポンド(約5.6億円)の移籍金でプレミアリーグ初挑戦が現実味を帯びてきている。
弱冠18歳の若きサイドバックは、今季トップチームに昇格。途中ハムストリングの負傷で離脱していた期間もあったものの、スコティッシュ・プレミアシップで22試合1得点5アシストを記録。将来有望な攻撃的右サイドバックとしての評価を高め続けた。
まだまだ経験値不足は否めないが、その粘り強い守備に加えて、力強い攻め上がりが特徴的。クロスやコーナーキックも精度が高く、その才能に目をつけたのはリバプールだけじゃなく、リーズ・ユナイテッドやボローニャ(イタリア)からも関心が届いていた。
スコットランドFWA年間最優秀若手選手賞にも選出されたスコットランドU-21代表DFは、今回の報道の通りに、リバプール移籍を果たすのだろうか…?両チームからの正式発表を待ちたいところだ…