リバプールからバルセロナに移籍して以来、本来のプレーぶりを発揮できずにいたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ。途中、バイエルン・ミュンヘン移籍でチャンピオンズリーグ制覇を経験するも事態は好転せず、今シーズンも前半戦はスペインで燻っていた。
過去数シーズンにわたり、放出候補だったものの、高額な移籍金と給与からスペインからの脱出は実現せず。時間も経ち、バルセロナとの契約満了が近づく中、給与の大半を同クラブが負担する形で、プレミアリーグ復活を遂げた。
買取オプション付き半年間のレンタルで加入したのは、かつてのチームメイトでもあるスティーブン・ジェラード監督率いるアストン・ヴィラ。イングランドに帰還した同ミッドフィルダーは、水を得た魚のように、巧みなステップでのドリブルからのチャンスメイクを連発している。
まさにホームグラウンドに戻ってきた同選手に対して、アストン・ヴィラは完全移籍への移行を常々仄めかしていたが、それが現実になろうとしている。『Mundo Deportivo』によれば、2000万ユーロ(約26億円)で両クラブが合意に向かっているようだ。
元々の買取オプションの移籍金は、4000万ユーロ(約52億円)と2倍の金額になっていた模様だが、ここにきて、アストン・ヴィラは半値で “リトル・マジシャン” 獲得に近づいている。背景には高額な給与を負担するバルセロナが、その負担を早く手放したい思惑が見え隠れする。
バルセロナはフィリペ・コウチーニョをリバプールから獲得する際、史上3番目となる1億6000万ユーロ(約218億円)を支払っており、激安で手放すことに。手痛い出費となったバルセロナだが、リバプールは一方で、うまく移籍金を活用し、常勝軍団を作り上げた。
いずれにしても、ブラジル代表ミッドフィルダーのプレミアリーグ完全復活が近づいている。今季はアンフィールドでの試合に間に合わなかったものの、来シーズンにはジェラード監督とともに、アンフィールドでプレーする同選手のプレーが拝められそうだ。
はたして、このまま順調にクラブ間合意にたどり着けるだろうか…?また、大幅な減額が必要になりそうな選手側の反応も気になるところだ…