今季チャンピオンシップを制したフラムFC。かつてリバプールに在籍したウェールズ代表FWハリー・ウィルソンも活躍し、この冬にレンタル移籍で加わった同国代表DFネコ・ウィリアムズも抜群のパフォーマンスで応えた。
3年前には、同クラブから若きFWハーヴェイ・エリオットを獲得。育成に対する補償金を巡り、法廷までもつれ込んだ過去を持つ両クラブ。そうした “いざこざ” を払拭し、リバプールはふたたびフラムから若き逸材を補強することに成功した。
幼い頃にポルトガルから家族全員でイングランドに移住。以来、フラムのアカデミーで育ち、今シーズンも同クラブの攻撃を引っ張ったひとりでもあるポルトガルU-21代表ファビオ・カルヴァーリョは、シーズン中にかねてから噂に上がっていたマージーサイドへの移籍が決定。
チャンピオンシップがまだ終わっておらず、優勝がまだ確定していなかったこともあり、クラブ側からの正式発表は控えられていた。しかし、チャンピオンシップも全試合が終了し、来季のプレミアリーグ昇格も決まったため、両クラブからの発表が待たれていた。
『Football Insider』によれば、ポルトガルU-21代表ファビオ・カルヴァーリョのリバプール移籍に関する正式発表が数日中に執り行われると報じられている。
両クラブは、移籍金500万ポンド(約7億円)に加えて、270万ポンド(約3.7億円)の支払いが活躍次第で追加で行われる。5年契約を締結しており、すでにメディカルチェックも完了。この冬にも移籍に近づいており、その後の粘り強い交渉により、来シーズンには非凡なポテンシャルを秘めたミッドフィルダーのプレーがアンフィールドで見られることに。
同選手はU-18レベルまではイングランド代表を選択していたものの、U-21代表からは生まれた国のポルトガルに代表を変更し、2022年3月25日に同国代表デビューを果たし、ここまで2試合1ゴールを挙げている。
現在アストン・ヴィラで活躍しているブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが退団して以来とも言える前線でのテクニシャンの加入で、ゴール前をがっつりと固める相手にもディフェンスを掻い潜る手助けになってくれるはずだ…