リバプールU-18チームで主軸として活躍する18歳MFメルカム・フラウエンドルフは、2020年の夏にホッフェンハイムからリバプール移籍を果たした。ドイツU-18代表にも招集される逸材は、今季U-18プレミアリーグで21試合6ゴール7アシストを記録している。
中盤やウィングなど様々なポジションをこなせ、左右も構わずにプレーできる万能型ミッドフィルダーは、その才能は期待され続ける。アカデミーでもしっかりと成績を残した同MFは、今季トップチームで大きな一歩を踏み出した。
2022年1月9日にアンフィールドで行われたFAカップ3回戦。シュルーズベリー・タウンを迎えた一戦は、リバプールが実力差を示し、最終的には4対1で完勝。この試合において、前線には数多くの若手が起用されており、経験豊富な選手たちがディフェンスを支えた。
先発出場こそ叶わなかったものの、81分にメルカム・フラウエンドルフにとっては忘れられない瞬間が訪れる。同じく将来を嘱望されるFWカイデ・ゴードンとの交代で途中出場で、トップチームデビューを飾った。
その当時を振り返ったドイツU-18代表ミッドフィルダーは、前日のトレーニングから鮮明に記憶しており、リバプール主力選手たちとの練習や食事、宿泊すらも新鮮な経験となったようだ。さらに、試合出場についても素晴らしい経験だったと、最高の瞬間を振り返った。
「いまだに思い出すんだ!」
「ひたすらに楽しんで、とても幸せだった。試合終了後には、ユルゲン・クロップ監督が僕のところに来て、”よくやった!” と言ってハグしてくれたんだ。本当に嬉しかったよ。」
「(その時は)金曜日にトップチームと一緒に夕方からトレーニングしていて、トップチームのスタッフからメッセージをもらったんだ。そして、メンバーに入ったと言われたんだ。」
「みんなでホテルに行って、トップチームと一緒に夕食も食べた。ホテルでチームと一緒になったのも、一緒に泊まったのもその時が初めてで、とても驚いたよ。」
「翌日、スタジアムに移動。試合が始まって、僕はベンチに座っていた。サイドラインで少しウォーミングアップをしていたら、80分にユルゲン・クロップ監督が手を振って、僕が試合に出ることを告げられた。」
「ドイツ語で彼と話していて、”前線に走り、楽しんでこい!” と言われたんだ。まさに、彼の言葉の通りにしたよ。」
「本当に信じられなかった。ただただ、素晴らしい経験だったんだ。ピッチに立つ前は緊張していたけど、ピッチに立った途端、もう緊張はなくなり、純粋に楽しめたよ。ファンも素晴らしかった。夢が叶ったんだ。」
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初めのステップを歩み始めたメルカム・フラウエンドルフだが、カイデ・ゴードンやハーヴェイ・エリオット、タイラー・モートンらと未来を担う選手へと成長できるか…引き続き注目していきたい!