現役時代におけるスティーブン・ジェラード監督の活躍ぶりは言わずもがな。チャンピオンズリーグやFAカップ決勝では劇的勝利を手にする一方で、自らのミスでプレミアリーグ優勝のチャンスを逃すなど、なにかとドラマチックなプレーヤーだった。
現役を退いた後は、リバプール・ユースでコーチや監督を経験。スコットランドに活躍の場を移すと、レンジャーズをスコティッシュ・プレミアシップ制覇に導き、しかも無敗優勝という最高の出来。若手監督の中でも一際際立った成績を残し、今シーズン途中にアストン・ヴィラの指揮官に就任している。
就任直後こそ勢いに乗り、勝ち点を積み重ねたものの、その後は勝ったり負けたりを繰り返し、順位を上げきれずに、順位表の真ん中くらいでのフィニッシュが確定している。最終節にはマンチェスター・シティとのアウェイ戦に挑み、古巣リバプールの優勝を手助けできるかが注目される。
元マンチェスター・ユナイテッドDFリオ・ファーディナンドとのインタビューで、”現在プレーしている中盤の選手トップ5を教えてください!” と質問されたジェラード監督は、戸惑いながらもお気に入りの選手たちの名前を列挙している。
「現在プレーするミッドフィルダーTOP5?プレミアリーグで、それとも世界で?いい質問だ。ジュード・ベリンガムは心の底から大好きだよ。」
「攻撃的な選手としては、ケビン・デ・ブルイネやメイソン・マウントだね。メイソン・マウントのプレーぶりは大好きだ。他には、チェルシーのマテオ・コバチッチ、それからリバプールのファビーニョ、それにロドリも大好きだよ。」
リバプールとボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムとの関係については、連日のように報じられている。イングランド代表でも次世代を担うミッドフィルダーとして期待がかかる一方で、同クラブFWアーリング・ハーランが移籍する関係で、今夏の移籍市場での売却はなくなった。
ケビン・デ・ブルイネ、メイソン・マウント、マテオ・コバチッチ、ファビーニョ、ロドリ…プレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーを順当に選出。現在率いるアストン・ヴィラからは誰も選出せず終いだったが、ジェイコブ・ラムジーの急成長にはプレミアリーグ・ファンも一目を置いている。
果たして、アストン・ヴィラが来季以降で順位を上げ、監督自らが世界でもトップレベルを質問された際に、名前を挙げられる選手が登場するのだろうか…?