プレミアリーグ優勝争いは最終盤、しかも最後の試合の終盤までもつれた。エティハド・スタジアムに乗り込んだ、スティーブン・ジェラード監督率いるアストン・ヴィラが大健闘。前半で1点リードし、70分までに点差を2点に広げ、まさかの敗戦が眼前に迫った。
その頃、アンフィールドにウルブスを向けたリバプールもまさかの先制点を許す展開に。その後も一進一退の攻防を繰り広げる両チームだったが、チアゴ・アルカンタラのノールックパスに抜け出したサディオ・マネが同点弾を叩き込み、優勝への機運が高まり続けた。
しかし、勝利の女神が微笑んだのは、マンチェスター・シティ。2点ビハインドからわずか5分間で逆転勝利。その後、リバプールもモハメド・サラーとアンディ・ロバートソンのゴールで勝利を手に入れたが、あと1ポイント届かずに準優勝に終わった。
今季は年末年始に調子を崩し、勝ち点を多く失ったリバプール。それでも、今年に入り、圧倒的な勝負強さを発揮し、勝ち点を落とさずにギリギリまで詰め寄った。最後の最後まで諦めなかったチームについて、スコットランド代表DFアンディ・ロバートソンは精神力を絶賛しつつ、目線はチャンピオンリーグ決勝に向けられているようだ。
「先週も2点リードしていたウェストハムに追いついたように、それがマンチェスター・シティの実力だ。それでも、僕たちは決して諦めないし、だからこそ逆転劇が起こる。」
「偶然ではなく、質の高い選手たちがクオリティー高い動きでポジションを取り、冷静さを保った。ゴールは素晴らしいものだったと確信しているよ。」
「マンチェスター・シティには敬意を表する。今シーズン、僕たちも全てを尽くした。小さな試合や瞬間をピックアップすることはできるが、それは不可能だ。僕たちは勝ち点 “92” で終えて、素晴らしいシーズンだったよ。」
「2つのトロフィーを得て、来週にはカップ戦の決勝が控えているが、それに向けて自分たちを奮い立たせなければならない。」
「マンチェスター・シティは王者にふさわしいし、僕たちは来シーズンに向けて準備しなければならないし、もっと良くならなければならない。そして、来シーズンはもっといい成績を収めなければならない。」
「でも、まだ大きな試合が残っている。今シーズン63試合目になると思う。このような特別なグループで、毎日一緒に働き、このようなファンの前でプレーできることを大変光栄に思っている。」
「2つのトロフィーを手にしているし、パリでも全力を尽くすよ。僕らは勝つためにトライし続ける。そして、優勝できれば、サンベッドでくつろいでいるときにも、きっと笑顔で振り返ることができるだろう。」
「今日は大変だったけど、来週はきっとうまくいくよ。」
NBC Sport
4冠の可能性をギリギリで逃したリバプール。とはいえ、まだ3冠の可能性を残している。レアル・マドリードと強豪との対戦だが、2018-19シーズン以来となるビッグイヤーを手に入れ、シーズン終了を最高の形で終えてくれることだろう…