グループステージを全勝で勝ち上がり、インテル・ミラノやベンフィカ、ビジャレアルとの接戦を制して、チャンピオンズリーグ決勝に駒を進めたリバプール。プレミアリーグでも勝負強さを発揮し、内容の悪い試合展開でも、最後には白星を手に入れてきた。
今シーズンのリバプールは、国内リーグで最終節までマンチェスター・シティと優勝争いを演じると、カラバオカップとFAカップのイングランド国内カップ戦の両方でファイナルまで勝ち上がり、PK戦の末にいずれも優勝トロフィーを掲げてきた。
3冠を目指し、レアル・マドリードとの大一番に挑む今週末。昨季のほとんどを棒に振ったオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは、2018-19シーズンに優勝した同大会を振り返りながらも、今年のファイナルが特別な理由を語っている。
「もちろん、とても感動したよ。すべてのサッカー選手にとって、チャンピオンズリーグの決勝でプレーすること、そして優勝することは夢が叶った瞬間だ。」
「それに、優勝を逃した翌年に優勝するのは特別なことだよ。でも、今年はより特別に感じるかもしれない。(大怪我から)カムバックしたばかりのシーズンだからね。そう感じている。」
「信じられないような1年だったし、タフな1年でもあったし、これからどうなるか…楽しみながらも、何が起こるかを見てみよう。」
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爆発的な得点力でゴールを量産してきたフランス代表FWカリム・ベンゼマ、圧倒的なスピードで守備網を突破するブラジル代表FWヴィニシウスと、ハイラインを敷くリバプールにとってやっかいな攻撃陣と対峙する。
それでも、オランダ代表センターバックは、ディフェンスラインを巧みなリーダーシップで上げ下げを繰り返し、オフサイドトラップを仕掛け続ける。例え抜かれても、自慢のスピードと落ち着きで相手に自由を与えない。
2017-18シーズンにも同じくUCL決勝で対戦した両チーム。当時とは立場も変わり、純粋な実力で言えば、リバプールが有利。特別な雰囲気の中でも、本来の強さを発揮し、強力なレアル・マドリード攻撃陣を完封してくれることだろう。
そして、最後の最後には、ジョーダン・ヘンダーソンが2度目となるビッグイヤーを掲げて、ピッチ中央で歓喜に酔いしれるリバプールの選手やコーチ陣を見れると信じてやまない…