リバプールは前線の入れ替え時期が迫っているのかもしれない。エジプト代表FWモハメド・サラーは、シーズンを通して契約延長交渉を行っているものの、一向に進展が見られず、両者が要求を下げることなく、平行線が続いている。
セネガル代表FWサディオ・マネも契約更新をしない方針が伝えられており、2023年の契約満了を待たずに、今夏の移籍市場で放出する可能性が高まっている。移籍先候補としては、バイエルン・ミュンヘンが有力視されており、プレミアリーグを後にする公算が大きい。
両ストライカー同様に、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノも2023年までの契約だが、いまだに更新の話が報じられていない。3人の中で、最年長であり、負傷に悩まされるようになっている近年は、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやコロンビア代表FWルイス・ディアスらにポジションを奪われている。
ここまでチームの攻撃を引っ張ってきたフロントスリーからの世代交代が急務のリバプール。過去に同クラブに所属し、『イスタンブールの奇跡』を成し遂げたメンバーのひとりでもある元ポーランド代表GKイェジー・ドゥデクが、古巣に対して “33歳” になった現ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ獲得を提言している。
「ロベルト・レヴァンドフスキは最も安い選手ではないので、とても驚いている。」
「彼は長年にわたってヨーロッパ最高のストライカーであり、バイエルンでの過去10シーズンは8回の優勝と6回のブンデスリーガ得点王と信じられない成績を残している。」
「彼は素晴らしい選手で、バルセロナからの興味にビックリしている。強くて速い選手だからこそ、プレミアリーグに行くのがベストだと思うし、彼が一番フィットするのは、ユルゲン・クロップ監督のリバプールだと思う。」
「ロベルト・フィルミーノがいることは知っているが、彼は常に100%ではないし、ロベルト・レバンドフスキにとってはそれが最高のシナリオだと思う。」
Marca
ボルシア・ドルトムントやバイエルン・ミュンヘンと、ブンデスリーガで爆発的な得点力でゴールを量産してきた経歴は圧倒的だ。昨季の40試合48得点に続いて、今シーズンも46試合50得点と脅威的な数字を残してきた。
世界でも屈指のストライカーであることは、誰の目にも明らかで、経験値が上乗せされた結果、さらに完成された点取り屋に変貌を遂げている。2023年まで契約を結ぶバイエルン・ミュンヘンからの退団が取り沙汰されており、バルセロナが関心を示すのも納得できる。
ただし、若返りを図っている最中のリバプールにおいて、ましてジョッタやディアスら新たな得点源を手に入れたチームにおいて、数シーズンのための補強に踏み切る理由はない。かつてドルトムントを率いたユルゲン・クロップ監督だけに、個人的にはアンフィールドに迎えたい意向があっても不思議はないが、クラブ全体の判断としてNGを食らうことは明白だろう。
ネームバリュー的にも面白い補強になる可能性もあるが、現実的ではないと言わざるを得ない。現時点で叫ばれているように、サディオ・マネがドイツに渡り、ロベルト・レヴァンドフスキがスペインに上陸するのだろうか…?