サディオ・マネ退団希望のニュースが世界中を駆け巡っており、その後継者に注目が集まっている。モハメド・サラーとの契約延長も話し合いが進んでおらず、ロベルト・フィルミーノもまた年齢の影響からか、負傷で離脱する期間が増え始めている。
世代交代の意味合いも含めて、前線の補強が必須と言われる中で、リバプールは攻撃のタクトを振るえるプレーヤであるポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ獲得を決めており、7月1日から正式にリバプールの選手として稼働する。
ただし、プレミアリーグ経験は少なく、どこまで通用するか分からない。加えて、まだ19歳と未来への投資であることは間違いない。もしもセネガル代表フォワードが退団した場合には、フォワード陣に誰かを迎え入れなければならないようにも映るが、元リバプール&イングランド代表MFダニー・マーフィーは異なる補強プランを持っているようだ。
「得点への嗅覚を見せているディオゴ・ジョッタがおり、彼らはフォワード選手にあまり重きを置かなくても良い。ロベルト・フィルミーノはもう1年残るだろうが、もし彼がいなくなれば、リバプールは誰かと契約しなければならないだろう。」
「ジェームズ・ミルナーが残るかどうかは分からないし、アレックス・オックスレイド=チェンバレンも恐らく去る。ナビ・ケイタの答えもどうなるかは分からない。」
「チアゴ・アルカンタラ、ファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソンの中盤3人は驚異的だが、チアゴは怪我に苦しんでおり、ヘンダーソンが45~50試合出場し続けることは期待できない、彼はもう30代なのだから。」
「私なら、デクラン・ライスもしくはカルビン・フィリップスを全力で狙うね。イギリス人で、ハングリー精神に溢れ、長い間活躍できる選手で、しかも即戦力となる選手たちだ。」
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リバプールOBの言う通り、中盤の補強もまた必須。ASモナコ所属のフランス代表MFオーレリアン・チュアメニへの関心が叫ばれてきたものの、選手本人がレアル・マドリード移籍を優先していること、また同クラブもキリアン・エムバペの逃したことでフランス代表MFに全振りしているだけに、獲得は難しいかもしれない。
そういう意味では、イングランド代表で豊富な運動量で中盤を支え続ける両選手は最適な人材になり得る。問題は移籍金。マンチェスター・ユナイテッドを筆頭に争奪戦が熾烈を極めるデクラン・ライス(ウェストハム)は、市場価値を大幅に上回る資金が必要となるだろう。
リーズ・ユナイテッドMFカルビン・フィリップスがより現実的なターゲットではあるものの、プレミアリーグ降格を免れただけに、幼い頃から愛し続けるチームを離れる可能性は少ない。とはいえ、多くのクラブは関心を寄せており、急展開を迎える未来は十分考え得る。
はたして、ダニー・マーフィーの希望通り、リバプールはイングランド代表コンビの争奪戦に参戦するのだろうか…?