フロントスリーの世代交代が求められたリバプールは、様々なタイプのフォワード陣への関心が噂されてきた。ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)やハフィーニャ(リーズ)、クリストファー・エンクンク(RBライプツィヒ)らが候補として報じられた。
ビジャレアルに所属するオランダ代表FWアルノー・ダンジュマも、リバプールが関心を示す選手のひとり。昨シーズンまではボーンマスでプレーし、チャンピオンシップで活躍。2021年の夏に、ビジャレアルに引き抜かれた。
今季はラ・リーガでもやれることを証明し、34試合16ゴールを挙げた。シーズン終盤に怪我での離脱がなければ、さらにゴールをが期待できただろう。チャンピオンズリーグでは準決勝に進出し、リバプールとの直接対決が実現し、セカンドレグの前半におけるプレーは世界中を驚かせた。
着実な成長を遂げた元ボーンマスFWは、オランダ代表にも招集されている。このままの調子を維持できれば、カタールW杯でも活躍が約束される力強いフォワードだが、リバプールからの関心をさすがに無視することはできずに、トップレベルのクラブへの移籍についても仄めかしている。
「僕はいつもできる限り正直であり続ける。」
「シーズン中に他クラブとコンタクトを取ったりしたことはない。いつもシーズン終了後に状況を知ることになるんだ。」
「シーズン中は関わりたくないんだよ。」
「しかし、リバプールが僕をしっかり追っているという情報はもらっていた。」
「僕は決して嘘をつかないし、野心的でないのは悪いことだと思う。」
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「そして、もしよりレベルの高いプラットフォームを提供してくれるクラブが現れたら、僕は常にそれを検討するだろう。」
サディオ・マネが今夏限りで退団濃厚。モハメド・サラーとも契約更新を結べずに、ロベルト・フィルミーノもシーズンを通しての稼働は難しくなってきている。ディオゴ・ジョッタやルイス・ディアス、新加入ダルウィン・ヌニェスがいるものの、さらなるフォワードが中長期的には必要だ。
プレミアリーグで優勝を争うマンチェスター・シティは、ボルシア・ドルトムントからノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを獲得。昨シーズンのイングランド代表MFジャック・グリーリッシュに続いて、大型補強を敢行し、オーナー陣はさらなる補強も示唆している。
今季の優勝クラブに食らいつくためにも、チャンピオンズリーグでふたたび決勝に進出し、今季の雪辱を果たすためにも充実した戦力を整えたいリバプール。イングランドでもプレー経験のあるオランダ代表FWに対して、今一度触手を伸ばすのだろうか…?