アーセナル・ユースにも所属した経歴を持つドイツ代表FWセルジュ・ニャブリは、プレミアリーグでは芽が出ずに、母国ドイツに戻ったことで非凡な才能を開花させた。まずは、ブレーメンで27試合11得点2アシストを記録すると、その翌年にはブンデスリーガ王者のバイエルン・ミュンヘンに移籍を果たした。
1シーズンをホッフェンハイムへのローン移籍で過ごした後、2018-19シーズンからはバイエルンでレギュラーに定着。これまで通算171試合に出場し、64ゴール40アシストを挙げており、ブンデスリーガを代表するウィンガーに成長を遂げた。
2023年まで同クラブと契約を残すドイツ代表FWだが、契約更新に向けた交渉は良好ではなく、今夏の移籍市場での退団もあり得る。バイエルンは、3500万ユーロ(約45億円)〜4000万ユーロ(約52億円)の移籍金を求めており、来年の夏にフリーで移籍することを避けたい構えを見せている。
パリ・サンジェルマンやレアル・マドリード、アーセナル、トッテナム・ホットスパーらが関心を示す中、リバプールが動きを見せたようだ。『Anfield Central』によれば、リバプールは同選手の代理人と連絡を取り、個人契約を結ぶ際の条件面について要求を交換した。
ドイツ代表フォワードは年俸1300万ポンド(約18.2億円)を求めており、大きな乖離はなかったそう。リバプールは満額とまでは行かないが、年俸1000万ポンド(約14億円)前後までであればオファーを前向きに考えており、差を埋められるかが今後の焦点となる。
モハメド・サラーやサディオ・マネが要求する金額よりも安い給与額で契約が結べるだけに、お財布に優しい。少しずつ給与水準を上げているリバプールだが、急激な高騰を避けたいこともあり、エジプト代表フォワードとの契約延長に向けた交渉は停滞している。
新たなチャレンジに加えて、少なからず給与面での不満がありそうなセネガル代表FWサディオ・マネは契約更新に応じない決断を下しており、今夏での退団をクラブに志願すると言われる。同フォワードの売却は避けられない様相を呈してきており、後継者となるフォワード獲得が必須になっている。
セネガル代表FWほどの得点感覚がないものの、毎シーズン二桁得点を期待できる選手だけに、面白いオプションであることは間違いない。イングランド・サッカーでの経験がある点も魅力的で、まだ26歳とキャリアの絶頂期にあることも興味を引く。
今回の報道がどこまで本当なのか、不透明な部分も多い。実際にリバプールが獲得に動くかもわからずに、過度な期待は避けたい。もしも移籍が成立するとなれば、サディオ・マネとのトレードも考えられるが、はたして未来はどうなるのか…?