ファビオ・カルヴァーリョ、ダルウィン・ヌニェス、カルヴィン・ラムゼイ…今夏はいつにも増して慌ただしい移籍市場を過ごすリバプール。補強とは反対に、サディオ・マネや南野拓実、アレックス・オックスレイド=チェンバレンらの退団も近く起こりそうだ。
2015年に就任以来、ユルゲン・クロップ監督が作り上げてきたチームは、平均年齢の上昇に加えて、数々のタイトルを獲得してきたことで給与の大幅アップを求める選手たちも増えており、世代交代が直近の課題となっていた。
過去数シーズン前から、ハーヴェイ・エリオットやイブラヒマ・コナテ、ルイス・ディアス、ディオゴ・ジョッタら次世代を担う選手たちを獲得してきたが、今夏はその流れを一気に加速させた印象。それでも若手への投資を止めないリバプールには、チーム内から推薦が届いたようだ。
『L’Equipe』によれば、リバプールはサンテティエンヌに所属するギニア代表DFサイド・ソウのプレーぶりを確認するため、スカウトを派遣。その背景には、同じくギニア代表で中心選手として躍動するリバプールMFナビ・ケイタからの推薦があった。
ギニア首都コナクリに生まれたサンテティエンヌDFは、まもなく20歳を迎える。今シーズンのリーグ・アンでは13試合に出場しており、うち11試合が先発。アフリカネイションズカップ出場や怪我の影響もあり出場試合が少なく、チームはプレーオフの末に降格が決定してしまった。
それでも、強靭なフィジカルにスピード。足元の技術もしっかりとしており、現代的なセンターバックとして非凡な才能を示し続けている。2025年まで契約を結んでいるが、降格に伴う条項などが存在していれば、今夏での移籍も視野に入る。
イングランド代表復活を目指して、プレー時間を確保したい元チャールトンDFジョー・ゴメスの去就が不透明。新契約の準備を進めるリバプールだが、例え契約更新した場合でも、レンタル移籍で放出を容認する可能性もある。
もしもジョー・ゴメスが残留するとなれば、補強の必要性がないポジション。ナサニエル・フィリップスの完全移籍を取りやめ、ローン移籍に切り替えるとも報じられており、現時点でセンターバックは飽和状態とも言える。
サイド・ソウについては、あくまでチェックの一貫であり、何も獲得リストに名前が記載されているわけではない。経験値にしてもまだまだ足りない印象があり、リバプール移籍はあり得ないだろう。
リバプールMFナビ・ケイタとも仲の良いセンターバックは、2部に降格するチームを離れて、どこかのトップリーグに移籍する未来はあるのか…?