“ワンダーボーイ” マイケル・オーウェンの後継者とも評されたウェールズ代表FWベン・ウッドバーンは、17歳と45日で出場を果たしたEFLカップ準決勝のリーズ・ユナイテッド戦では、クラブ最年少得点記録を更新。その未来は輝かしいものと思われた。
しかし、その後はパッとした活躍を見せられずに、U-23チームでのプレーが続き、ローン移籍を何度か繰り返すも移籍先でも活躍することができない。伸び悩みの時期を過ごし続けた若きウェールズ代表FWは、昨季ハーツ(スコットランド)にレンタルし、レギュラーとまではいかなかったが、30試合3得点2アシストと充実した日々を送った。
リバプールとの契約は2022年6月まで。7月からはフリーになった同選手は、そのままハーツ移籍も噂されたが、トライアルを受けていたプレストン・ノースエンドFC加入が決定した。契約期間は1年で、活躍次第では1年延長できるオプションが付帯されている。
新たなクラブに加入する際して、ベン・ウッドバーンは同クラブの公式サイトに喜びのコメントを寄せており、トライアルからの一連の流れを振り返った。
「契約が成立して、とても興奮している。1週間前からトライアルに参加して、かなりうまくいっていたので、プレストンの選手としてスタートを切れるのをうれしく思っているよ。」
「もちろん、練習に来てもいいよ!と言われたときは、うれしかった。監督に対して実力を見せたかったし、幸運なことに、僕は契約を得ることができたんだ。」
まだ22歳と若く、再出発を図るには十分な時間を残している。ウイングやセンターフォワード、中盤と様々なポジションでプレーできる柔軟性を持ち、ポテンシャルが開花する可能性があるだけに、チャンピオンシップでの爆発を期待したい。
そして、ふたたびプレミアリーグに復帰し、リバプールと対決する。心が温まるような再会が来ることを、切に願っている…