リバプールにおいては、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドがレギュラーをガッチリと確保しており、毎年改善されるパフォーマンスで、いまや世界でもトップクラスのサイドバックの仲間入り。
バックアップを務める選手たちはあまり出番を得られずに、ベンチを温める日が続くことになる。ウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズもその一人で、10代から才能を評価されたものの、ポジショニングでのミスも多く、ポジションを争うまでに至らなかった。
昨シーズン後半には、フラムにレンタル移籍で充実した半年間を送った。今季からプレミアリーグに昇格を決めたチームに大きく貢献し、今夏での移籍が確実視されている。フラム以外にも、ノッティング・フォレストやサウサンプトンらが関心を示し、熾烈な争奪戦が展開されている。
ノッティング・フォレストはとくに熱心で、すでにオファーを提示。しかし、リバプールが求める移籍金に届いておらず、オファーは拒否された。同クラブは諦めておらず、獲得に向けて新たなオファーを準備する中、サウサンプトンもギアを上げている。
『Football Insider』によれば、サウサンプトンはウェールズ代表サイドバックを巡る獲得レースを勝ち抜くため、リバプールの評価額 “2000万ポンド(約28億円)” を用意しており、近く具体的なオファーを打診するようだ。
リバプールは複数クラブが関心を寄せていることから、当初の評価額1500万ポンド(約21億円)から金額を引き上げたとも報じられており、今季からプレミアリーグで戦うフラムとノッティング・フォレストにとっては提示が難しい金額かもしれない。
スコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイを補強したリバプールは、ジョー・ゴメスも控えており、21歳のウェールズ代表ディフェンダーを留めておく必要性はなくなった。ダルウィン・ヌニェスに大金を投じており、少しでも回収したいのが本音だろう。
アンフィールドではプレー時間の確保に失敗したネコ・ウィリアムズは、新たなシーズンをどのクラブで過ごすことになるのだろうか…?