センターバック陣が緊急事態に陥った2020-21シーズン。リバプールは冬の移籍市場で緊急補強を敢行し、シャルケからトルコ代表DFオザン・カバクをレンタルで獲得する一方で、プレストン・ノースエンドからイングランド人DFベン・デイヴィスをチームに迎え入れた。
トルコ代表の若きセンターバックが出場機会を得る中、ベン・デイヴィスは公式戦での試合に全く出れず、若手DFナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズに先を越された。RBライプツィヒからフランス代表DFイブラヒマ・コナテを獲得した昨シーズンは完全に戦力外。
シェフィールド・ユナイテッドにローンされ、チャンピオンシップで戦い抜いた。しかし、徐々にベンチに座ることやベンチ外で試合を過ごすことも多くなり、絶対的な主力になりきれずに、シーズンを終えた。
『Sky Sports』によれば、昨季過ごしたチャンピオンシップから、同選手に対して関心が届いている。ブラックバーン・ローヴァーズ(8位)とストーク・シティ(14位)らが獲得に動いており、プレミアリーグ昇格を争うためにも、同リーグで実績十分のセンターバックが候補に挙がっているようだ。
両チームとも、センターバックでリーダーを張れるプレーヤーを求めており、かつてはプレストン・ノースエンドで同様な役割を担っていたベン・デイヴィスは打ってつけの人材になり得る。
今シーズンもリバプールでの居場所はない。ローンにせよ、完全移籍にせよ、他のクラブへの移籍は避けられず、ウェールズ代表DFネコ・ウィリアムズの去就が決まった今、次なる退団者はイングランド人センターバックになるかもしれない。
はたして、ベン・デイヴィスはレギュラーとしての地位を手に入れられるようなクラブ移籍を果たせるのだろうか…?