シーズンが終了し、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニへの関心が伝えられたリバプール。結局はレアル・マドリードがフランスの逸材を手に入れ、争奪戦に終止符が打たれた。
その後、リバプールが新たなミッドフィルダー獲得に動き出すことはなく、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスやスコットランドU-21代表DFカルヴィン・ラムゼイを迎え入れたのみで、昨シーズン途中に加入が決定していた元フラムMFファビオ・カルヴァーリョ含む3名で今夏の移籍市場に別れを告げている。
ただし、リバプールを応援しているサポーターからすれば、ファビーニョの負担が高いことは周知の事実。マンチェスター・シティに移籍したカルバン・フィリップスや、昨季移籍の噂が飛び交ったユーリ・ティーレマンスら守備的MFも担えるミッドフィルダー獲得への期待は大きかった。
来夏には新たなミッドフィルダー獲得に動くとされているリバプールだが、かつてアーセナルやミドルズブラなどで活躍したポール・マーソンは同クラブの補強計画に苦言を呈しており、中盤の力は衰え始めていると口にしている。
「中盤が心配だ。彼らはファビーニョにとても依存している。」
「彼の後ろには、ジョーダン・ヘンダーソン、ジェームズ・ミルナー、そしてチアゴがいる。彼らの存在でいまのレベルを維持しているが、リバプールのようなクラブにとって、それは十分なものではないんだ。」
「ディフェンダー陣がチャンスを作り、フォワード陣が得点していて、あまり気づかないが以前とは違う。リバプールの中盤はかつて、すべてのカギを握っていた。すべてを備え、チームの残りの部分を機能させる、よく動く機械だったのだ。」
「でも、ジョーダン・ヘンダーソンはもう峠を超えている。私から見て、チアゴ・アルカンタラは一貫性がない。ジェームズ・ミルナーはずっと戦士だったが、もう36歳だ。そして、ナビ・ケイタには決して頼ることができない。」
Daily Star
カーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオット、新加入MFファビオ・カルヴァーリョらの成長が期待されるものの、まだまだレギュラー定着にはさらなるレベルアップが必要。まして、全員が攻撃的なミッドフィルダーであり、ファビーニョとはポジションが異なる。
昨シーズン、急遽同ポジションでプレーした若きMFタイラー・モートンもまだ線が細く、肉体改造が必須。加えて、ポジショニングやボール奪取に関しても、より多くの経験値を積まなければ、プレミアリーグで安心してアンカーを任せることは難しい。
ジェームズ・ミルナーが1年契約を締結してくれたことで、今シーズンは乗り切れるかもしれない。それでも、ファビーニョの控え、もしくはポジションを争える選手の獲得は必要不可欠。はたして、リバプールは来夏誰をチームに迎え入れるのだろうか…!?