サウサンプトンから加入して以来、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノやエジプト代表FWモハメド・サラーと見事な連携を披露。相手守備陣を恐怖に陥れる最強フロントスリーを形成し、数々のゴールを叩き出したセネガル代表FWサディオ・マネ。
2023年までの契約を延長すべく、リバプールは交渉を進めようとした矢先、同選手が新たなチャレンジを要求。チャンピオンズリーグやプレミアリーグ、FAカップ、リーグカップと勝てるすべてのタイトルを手に入れ、バイエルン・ミュンヘン移籍を希望した。
これに伴い、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを補強したリバプールだが、セネガル代表FWとの別れはあくまで円満。適切なフローで移籍志願を行い、メディアなどでも移籍について語らなかった姿勢は、クラブに対しての誠意を忘れていなかった。余談だが、某ポーランド代表FWとは大違い…
アンフィールドでの6年間に終止符を打った同選手。これまでのチームへの貢献度の高さ、そして、プレミアリーグのみならず、ヨーロッパの舞台でも残し続けた実績に対して、ユルゲン・クロップ監督は移籍の舞台裏にも触れつつ、世界でも最高峰のフォワードであることを改めて口にしている。
「サディオ・マネについては…何を語ればいいんだ。まさにワールドクラスのプレーヤーだね。昨シーズンは、私たちは彼を9番にコンバートし、そこで傑出したプレーを披露した。」
「この夏に起こったことを嫌っていないのは、完全に “クリーン” だったからだ。本人も代理人も退団を希望し、新たな挑戦、新たなクラブを見つけたいと言っていたことは知っていた。交渉は決して簡単なものではない。お金の話をするまでは問題なかったが….とはいえ、そこから本当にうまくいったんだ。」
「リバプールのレジェンドであり、プレミアリーグ歴代でも名プレーヤーのひとり。彼が達成してきた数字も素晴らしい。そして、人間性も卓越している。だから、彼が望んでいたクラブに入れたことを本当にうれしく思っている。」
「彼は私たちがしてきた全てに非常に感謝していて、私たちもとてもありがたく思っている。彼は今、別のクラブにいるね。」
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ドイツの地で、新たな冒険を始める。年齢的にも移籍するには最後のタイミングであり、サポーターとしては寂しいものの、選手のキャリアから見れば致し方ない決断と言える。給与も多少なりとも影響はしているだろうが、サディオ・マネの中で、新シーズンに向けたモチベーションが見つからなかった。
ブンデスリーガでは絶対的な立場にあるバイエルンだけに、国内リーグ優勝は至上命題。期待されるのは、得点王ならびにチャンピオンズリーグ制覇への貢献。今季のCL決勝が、リバプール対バイエルンとなったら、もう興奮は避けられない…