RBザルツブルグでは、アンフィールドで驚愕のパフォーマンスを見せ、加入前からサポーターたちに印象を与えた日本代表FW南野拓実。加入当初はブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの代役を期待されたが、フィジカルバトルで敗れることも多く、サウサンプトンでの武者修行を行うことに。
満足いくレンタルとまでは行かなかったが、プレミアリーグでプレーする時間を手に入れ、フィジカル面でも成長した同フォワード。2021-22シーズンにはより多くの出場機会を得るかに思えたが、カップ戦を中心にした出場で、プレミアリーグでの出場時間はあまり増えない。
それでも、カップ戦ではゴール前で無双状態。相手のレベルが低いのもあるが、ジャイアントキリングに燃える対戦相手に対して、確実にチャンスを決め続ける。準決勝や決勝になるにつれ、レギュラー陣がスタメンに選ばれ、結果的にFAカップとカラバオカップの2冠を達成するわけだが、日本代表フォワードの活躍は見逃せない。
しかし、冬の移籍市場でコロンビア代表FWルイス・ディアスの加入が致命傷となり、シーズン後半はほとんどの時間をベンチ外で過ごすことに。リバプールでのキャリアが断たれた同選手は、この冬にも関心を寄せていたASモナコ移籍を果たした。
新たなリーグ、新たなクラブで再出発を飾る南野拓実。昨シーズンまでの所属クラブを率いるユルゲン・クロップ監督は、同クラブに加入してからの活躍やチームへの貢献を称えつつも、リーグ・アンでの素晴らしいキャリアに期待を寄せている。
「そして、”タキ”…在籍期間はそれほど長くはなかったが、私たちの達成したことにみんなと同じく影響を与えた。ここで数々のトロフィーを獲得したね。」
「彼が冬に来たとき、一緒に(プレミアリーグ)チャンピオンになった。国内カップもともに獲得した。彼がいなかったら、100%勝つことは出来なかったよ。」
「彼にとっても、ASモナコは良いクラブだし、そこでプレーして、これから素晴らしいキャリアを歩んでいくだろう。」
「彼が戻ってきたときには、いつでも歓迎されるはずさ。100%疑う余地なく、素晴らしい人間だよ。」
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ASモナコでも、代表クラスのフォワードも多く、ポジション争いは熾烈だ。それでも、プレシーズンを通して、レギュラーの座を掴み取り、アンフィールドで悶々とした気持ちを、ゴール量産という形で爆発させてくれることだろう。
そして、カタールW杯でも日本代表のエースとして、チームを引っ張る活躍をしたいしてしまう…