当初はフランス代表MFオーレリアン・チュアメニをチームに迎え入れるためにも動いていたリバプール。しかし、高額な移籍金に加えて、選手本人がレアル・マドリード移籍を希望したこともあり、フランスの逸材を手中に収めることは叶わなかった。
唯一のアンカー・マンであるファビーニョの負担を軽減するためにも、その後もミッドフィルダー獲得に動くと見られていたが、結局はフォワードと右サイドバックを補強したのみ。攻撃的ミッドフィルダーであるファビオ・カルヴァーリョは獲得したが、守備に強みを発揮する選手は新戦力の中にはいなかった。
来夏の移籍市場で新たなミッドフィルダーを補強すると言われており、その筆頭がボルシア・ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガム。攻守両面を高いレベルでこなせるオールラウンドタイプで、厳密にはアンカー・マンではないが、現在のジョーダン・ヘンダーソンのような役割を任せられそうだ。
ただし、アーリング・ハーランドを売却し、主力級選手を同時期に放出したくないドルトムントは、今夏での売却を完全否定。リバプールはこの夏での獲得も議論されたようだが、交渉の場に着くことすら許されなかった、とファブリツィオ・ロマーノ氏が語っている。
「ユルゲン・クロップ監督は、彼はファンタスティックな選手であり、すべてだと言ったが、移籍マーケットにはいない。」
「真相はリバプールがオーレリアン・チュアメニを逃した直後、彼らはジュード・ベリンガム獲得に向けて交渉を模索していたが、彼は移籍市場に出ておらず、交渉さえなかった。」
「オファーも、話し合いも、交渉もない。ジュード・ベリンガムはこの夏には退団しないが、来年の夏にはこのポッドキャストに毎話登場すると思う。」
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ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーらゲーゲンプレスを支えた中盤が年齢を重ね、その代わりを期待されたナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらは穴を埋めきれず、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズに任せるにはもう少し時間がかかる。
今シーズン終了後には、ジェームズ・ミルナーやアレックス・オックスレイド=チェンバレンが契約満了を迎えることもあり、新たなミッドフィルダー獲得は必須。リバプールは本命の若きイングランド代表ミッドフィルダーを手に入れることができるのだろうか…?