サディオ・マネやディボク・オリギ、南野拓実を放出したリバプール。2017年から最強と謳われたフロントスリーを形成したアタッカー陣からの若返りは必須課題であり、ジョーダン・ヘンダーソンやチアゴ・アルカンタラが存在感を示す中盤の世代交代も取り組まなければいけない。
前線にはウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスを獲得し、その半年前にはコロンビア代表FWルイス・ディアスもチームに加えており、入れ替えが進んでいる。一方で、モハメド・サラーとは契約延長するなどこれまでの実績も評価し、30歳を超える選手たちの力も取り入れている。
ミッドフィルダー陣の世代交代は、思いのほか着実に進んでいない印象だ。ナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンらが怪我の影響で絶対的な存在になりきれず、カーティス・ジョーンズら若手もまだ時間がかかりそう。
フラムから獲得したポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョがプレシーズンでそれなりのプレーぶりを見せており、新シーズンに向けて期待が高まっている。『Football Express』によれば、さらなる若手ミッドフィルダーを加える計画を立てており、今冬の移籍市場で補強が敢行されるかもしれないようだ。
その選手名は、ハンガリー代表MFソボスライ・ドミニク。2021年の冬に同グループでもあるRBザルツブルクからRBライプツィヒに移籍し、昨シーズンは44試合10得点9アシストを記録。中盤で複数のポジションをこなし、左ウイングとしてもプレー可能。
巧みなドリブルや絶妙なパスで、自らチャンスに絡むこともでき、周りの選手たちを生かすこともできる。オーストリア時代にもその才能を評価され続け、ハンガリーの至宝とも言われており、リバプールでも十分にスタメンを狙えるポテンシャルを持っている。
もしもアンフィールドに移籍した場合には、インサイドハーフとしてプレーすることが予想される。21歳のハンガリー代表MFを巡る争奪戦は熾烈を極めるはずだが、ボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムに比べれば安い移籍金で獲得できるだろう。
ソボスライ・ドミニクは自身のキャリアについて語り、現時点では移籍の話が全くでていないと完全否定している。ただし、将来には含みを持たせており、何かしらの動きがあったとしても不思議はない。
「RBライプツィヒとは2026年まで契約している。何かしようと思ったことはない。何かが起これば、そうなる。でも、今のところまったく何もない。」
独『Bild』
はたして、ハンガリー代表MFはステップアップとして、プレミアリーグに初挑戦する日は来るのだろうか…?