セルタ・デ・ビーゴの下部組織で成長を続けたスペインU-18代表DFステファン・バイチェティッチは、2021年にリバプールに加入。以来、U-18プレミアリーグやプレミアリーグ2で力を磨き、今季はトップチームとのプレシーズンに帯同している。
アカデミーではセンターバックとしてプレーする機会が多い同選手だが、プレシーズンではアンカーを任されており、17歳とは思えない落ち着いたプレーぶりで周囲を驚かせている。ディフェンダーということもあり、守備時に読みも良く、相手への寄せも早い。
さらには、前線へのパスも正確で、相手にプレッシャーをかけられた中でも的確なボール保持で、味方にボールを繋ぎ続ける。足元の技術はさすがスペイン人らしい。RBライプツィヒ戦では高い位置でボールを奪取するなど活躍を見せるスペインU-18代表DFに対して、ブラジル代表MFファビーニョも感銘を受けており、更なる成長を願っている。
「彼は本当によくやった。4点目では本当に重要な役割を果たした。」
「重要なエリアでボールを奪い返し、ハーヴェイ・エリオットにパスを出し、ダルウィン・ヌニェスにアシストしたんだ。彼は僕らと一緒にトレーニングしてきたし、もっと良くなるだろう。もっと自信を持ってボールを受けたり、ターンしたり、6番がやるようなことをできるようになるはずだよ。」
「彼だけでなく、他の若い選手たちが本当にいいサッカーをしているのは良いことだね。ファビオ・カルヴァーリョ、ハーヴェイ・エリオット、カーティス、ステファン、タイラーなど、このチームには才能ある選手がたくさんいる。彼らも自分のクオリティを示すことが重要なんだ。」
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肉体的には改善の余地があり、トップレベルでいきなり使えるかはわからない。それでも、プレシーズンで見せ続けるパフォーマンスは、リーグカップや対戦相手との実力差がある試合では試してみたくなるほど。
昨シーズンはタイラー・モートンが同ポジションを担ったが、やはり一列前の選手であり、今季はチャンピオンシップでの武者修行が濃厚。ファビーニョの負担を軽減し、ジョーダン・ヘンダーソンらの負荷を減らす意味合いで、この17歳ディフェンダーにかかる期待は大きい。
今夏の移籍市場で、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニを逃したことも影響している。しかし、過度な期待はNGで、少しずつ成長を促したい。そして、数年後にはブラジル代表MFからポジションを奪えるほどの能力を身につけてくれるかもしれない…