ユルゲン・クロップ監督やオーナー陣らと強固な移籍委員会を築き、巧みな交渉術と先見性でリバプールに合う選手を数多くチームに引き入れたのが、今年6月までスポーツディレクターを務めたマイケル・エドワーズだ。
最も有名な話は、エジプト代表FWモハメド・サラー。チェルシー時代には出場機会に恵まれず、プレミアリーグで失敗してしまった同選手だが、セリエAで復活。このウインガーの獲得を熱望したのが、マイケル・エドワーズと言われており、いまや世界でも1位2位を争うゴールスコアラーに成長した。
7月から同ポジションを引き継いだジュリアン・ウォードにノウハウは引き継がれており、今年1月に獲得したコロンビア代表FWルイス・ディアスの移籍に際しては、トッテナム・ホットスパーらとの争奪戦を勝ち抜いた。その後の活躍は言わずもがなだろう。
注目が集まるのが、マイケル・エドワーズの去就。シーズン中には、サウジアラビアからの潤沢な資金を手に入れたニューカッスル・ユナイテッド、昨季のチャンピオンズリーグ王者レアル・マドリードらの名前が挙がったが、ロンドンに拠点を置くクラブが契約に迫っているようだ。
英『Daily Mail』によれば、新オーナーが買収したチェルシーが触手を伸ばしており、マリナ・グラノフスカイア(前SD)が退任して以来、空席となっているスポーツディレクターに就任の可能性を探るため、話し合いを行っている。
新たなチャレンジを求めているものの、1年間の休暇を取るとも言われており、今すぐにチェルシーに加わるか不透明。刷新を図る同クラブが有能なSDを迎え入れるためには、補強部門については全権を委ねるほどの思いっきりが必要になりそうだ。
はたして、マイケル・エドワーズはプレミアリーグのライバルクラブに加わり、スタンフォード・ブリッジでふたたび手腕を発揮する未来はやってくるのだろうか…?