昨シーズンはプレミアリーグを最終節まで争い、FAカップやカラバオカップ、チャンピオンズリーグで決勝に進出したリバプール。試合数が多くなり、体力的にも辛いシーズンだが、エジプト代表FWモハメド・サラーは精神的にも落ち込みの激しいシーズンでもあった。
アフリカネイションズカップでは決勝戦でセネガル代表に敗れ、カタールW杯出場も同じくセネガル代表の前に夢と化した。チャンピオンズリーグではリベンジに燃えた同選手だが、ブラジル代表FWヴィニシウスの一発に泣いた。
その上で、契約問題にも揺れ動いていた。給与体系を突き破るほどの給与額を要求し続けた選手側と、崩したくないクラブ側との話し合いは平行線を辿った。しかし、セネガル代表FWサディオ・マネの移籍も影響したのか、2025年までの新契約に合意した。
夏休みで疲れも取れ、契約問題もなくなり、体力と精神の両面で開放されたエジプシャン・キング。先日のコミュニティ・シールドでも状態の良さを見せ付けた同ストライカーに対して、ユルゲン・クロップ監督もプレシーズンの出来に太鼓判を押した。
「100パーセントはわからないが、彼は本当に良い状態で、彼はここにいて幸せだ。」
「彼にとってはクリアで、最終的にはこの取引を成功させると何度か言ってきたが、まだオープンなことで、誰もがそれについて話したがる。」
「我々は人間であり、気を散らせるものだ。でも、正直なところ、それ(契約問題)が彼の気を散らせるとは思えなかった。モハメド・サラーはアフリカンカップや全ての試合で、これまでで最も激しいシーズンを過ごしたね。」
「数週間の休暇を経て、モハメド・サラーはいつもパワーに満ち溢れ、エネルギー満点だ。彼は良いコンディションで戻ってきたよ。」
「彼はもっと長くプレーできる選手だろうから、残りのキャリアとは言わないが、これからの彼のキャリアの中で非常に重要な数年間において、我々全員と彼自身を後押ししてくれた。」
「率直にプレシーズン期間中、彼は本当にシャープで、良い感じだった。これからもずっとそうでありますといいね。」
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プレミアリーグ開幕は、敵地でのフラム戦。昨季チャンピオンシップを圧倒的な得点力で制した昇格組のクラブだけに侮れない。それでも、モハメド・サラーの開幕戦ゴールで、勝ち点 “3” を手に入れ、新シーズンに向けて順調な滑り出しを期待したい…