コミュニティ・シールドではマンチェスター・シティに勝利し、ユルゲン・クロップ政権では初めてとなる銀の盾を獲得。新シーズンを最高の形でスタートしたリバプールだが、プレミアリーグ開幕戦では好調が嘘のような展開が待ち受けていた。
2シーズンぶりにプレミアリーグ昇格を決めたフラムは、目立った大型補強はなかったが、ホームスタジアムで試合開始直後から高いインテンシティを見せつける。ファビーニョへのパスコースを制限しつつ、チアゴ・アルカンタラやモハメド・サラーら起点となる選手には複数の選手が一気に襲い掛かる。
前半は枠内シュートゼロのリバプールに対して、フラムは果敢に攻め続けると、32分にチャンピオンシップ得点王アレクサンダル・ミトロヴィッチがゴールを奪い先制に成功。出足も良く、完全に昨季のリーグカップ王者を上回って見せた。
後半はリバプールも選手交代で盛り返す。64分には途中出場したダルウィン・ヌニェスが同点弾を沈め、2試合連続ゴール。しかし、ホームチームは72分にPKを獲得すると、アレクサンダル・ミトロヴィッチがこの試合2得点目となるゴールでふたたびリードを奪う。
なんとか追いつきたいリバプールは、背後からのクロスに飛び込んだダルウィン・ヌニェスがコントロールできなかったボールを、モハメド・サラーが素早い反応でゴールマウスに流し込み、試合を振り出しに戻した。
アディショナルタイムには、ジョーダン・ヘンダーソンが惜しいシュートを放つも引き分けで試合終了。試合後に会見に臨んだユルゲン・クロップ監督は、自チームの出来が良くなかったと認め、勝ち点 “1” にも満足しているとコメントを残した。
「私たちは望んでいたものとは全く逆のスタートとなった。」
「我々はもっと支配的なプレーができるはずなのに、それができなかった。なぜなら私たちのプレーは不十分で、速さも正確さも足りなかったからだ。」
「勝ち点 “1” で問題はない。試合には勝てたと思う。それでパフォーマンスが少し良くなったわけではないが、勝てたはずさ。」
「勝ち点 “2” を失った罰は受け入れている。彼ら(フラム)にとっても、勝ち点 “2” を失ったのと同じことだと思うよ。」
「勝った時よりも負けた時の方がずっと責任を感じるので、それは不幸なことだね。」
「パフォーマンスは敗北だった。結果は敗北ではないが、パフォーマンスは負けていた。だから、何が起こったのかを理解しなければならない。今日はいつもの我々ではなかった。」
「でも、フラムから何かを奪うつもりはない。彼らは本当によくやっていた。」